「適当」は人それぞれ「淡々と」は強さの証し。独りになって歩む時間
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
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「母ちゃんがいなくなって、85歳で独身さ」…そう、おどける人がいる。
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毎日の買い物は、歩いて5分のスーパー。代わり映えのしない、お惣菜を買って夕食だ。
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日々を淡々と暮らす、強き人。
「できないことはやらないけど、できることはやるよ」
このマンガのモデルになった、男性の言葉です。
たまに来る、遠方のご家族や訪問介護ヘルパーからすると、散らかった部屋のだらしなさが目につくかもしれません。
けれど、自分の「適当」を見つけて暮らすこの男性は、
今日も身軽にひとりの日々を過ごされています。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
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