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認知症のおばあちゃんを怖がる小1息子。どう説明する?【お悩み相談室】

人影に隠れるこどものイメージ

見守り支援を行う梅澤宗一郎さんが、介護経験を生かして、認知症の様々な悩みに答えます。

Q.同居している母(75歳)が認知症と診断されました。母には息子が赤ちゃんのときから子守をしてもらっていたこともあり、息子はおばあちゃんが大好きです。しかし現在、息子は小学1年生になり、認知症になった母の変化に不安や恐怖を感じるようで精神的に不安定になっています。息子にはどのように説明すればいいでしょうか。(45歳・女性)

A.お子さんが怖いと感じるのは、自然なことだと思います。 インターネットが世の中に登場した時、仕組みを理解していない人は、過度に怖がりました。オバケが怖いのも同じですね。 なんでも知らないことは恐れになるのです。 なぜおばあちゃんが変わっていくのかを理解ができていないから怖いと思うだけで、まずは変わっていく理由についてお母さんから説明してあげられるといいですね。

最近は、小学生向けの「認知症サポーター養成講座」などを実施している自治体が増えてきています。説明が難しければ、こうした講座に親子で参加して、認知症についての正しい知識を学べるといいですね。認知症について親子で学ぶための絵本や映画などもあるので、利用するのもいいでしょう。

また、おばあちゃんに対する家族の姿勢からも、子どもは学んでいます。変わっていくおばあちゃんを、家族が受け入れて、おばあちゃんの素敵な面を言葉にしているような姿を見せられるといいですね。

ますます高齢化が進み、おばあちゃんに限らず、認知症の方に接する機会は増えていきます。この機会に認知症について理解を深めることは、認知症に限らず困っている人がいたらどうすればいいのかといったことを学ぶ機会となり、心の教育にもつながるのではないかと思います。

今後、認知症の人を支える社会や地域に変わっていかなければなりません。その一歩として子どもたちに認知症についての正しい知識を伝えることは、大人の重要な役割だと思います。

お子さんには認知症について伝えていくのと同時に、おばあちゃんとの接し方を通して、日本人が大切にしてきた年配の人を敬う心や家族を大切にする心についても、伝えられるといいですね。

【まとめ】認知症の人を子どもが怖がる場合は

  • 怖いと思うのは自然なこと。変化の理由について説明を
  • 小学生向けの「認知症サポーター養成講座」などに参加も
  • 認知症についての正しい知識を伝えるきっかけに

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