トイレの失敗どう話題に? 介護のプロは「私だって」を上手に使う
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

トイレの失敗や失禁の話題は、とてもデリケートだ。

介護者から、お互いのこととして話せば、
高齢の方は心を開いて頂きやすい。
「私だって」の嘘は、ご愛敬。

あなたの姿は、未来の私の姿。
人に知られたくないことを指摘されるのは、
誰だってイヤなもの。
それが、お下のことなら尚更でしょう。
つい介護者である私は
「不衛生だから」「困っているだろうから」と、自分本位の指摘をしそうになります。
でも、ご本人の羞恥心を想像すると、
指摘の機会をつくるよりも、
話しあえる関係を作りたいと思います。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
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