認知症とともにあるウェブメディア

へもでもできるもん

不仲なだけと思っていた恋人ぶり子と父 口を開いた頑固オヤジの育児論

現役のケアマネジャー「へも」の周りでおこる出来事を、本人が描きおこします。 会社で役職に就いていて、無駄にプライドが高い江羅総太さん(67)は、妻の和江さん(67)、娘のぶり子さん(37)と暮らしていました。ある日、総太さんが自宅で突然、倒れて入院。退院後は、ぶり子さんの彼氏であるへもが、総太さんの担当ケアマネになりました。それから8カ月が経過。へもと総太さんの関係はどうなっているのでしょうか…。

へもが江羅総太さんの担当ケアマネになって8カ月が経過した おお!! まだ、少しふらつきはあるけどすばらしい回復だ!! 杖で歩行できるようになった
「総太さん!! すごいですよ!!」この8カ月転ばずによくぞここまで!! やるじゃん「そうだろ」 へもと総太さんは仲良く話せる関係になっていた
他人との接点が少ない総太さんは、へもとの会話が楽しみになっていたのだ「そう言えば先日、こんなことがあってね」
また、父と不仲な娘ぶり子さんも、へもの圧力(?)で父と接する機会が少し増えた「どう? お父さんは無茶な歩行をしてない? ちゃんとお父さんの様子を見ててね」ゴゴゴゴゴ「うん・・・へもの言いつけを守ってるみたいよ」
へもは、父総太さんに娘について話してみた「しっかりした娘さんですね。お父さんもいろいろ助けられたんじゃないですか?」「う・・・うん・・・」
「私は娘を厳しく育ててきた。まだ至らない点が多い娘だ。甘やかしたら駄目な娘だから」『ぶり子が聞いたら大変なことになってたぞ、このオヤジー』娘ぶり子は仕事で今日はいない
『ぶり子は、この父にずーっと認めてもらえず。なんか腹立つ・・・苦しんできたのに』「でも・・・」
「今回は娘にいろいろ助けてもらった。命を救ってもらったし、ケアマネも見つけてきたし。へもさんにも感謝している」『あら? なんか、いい感じ・・・そろそろ俺とぶり子の関係を・・・話しても大丈夫な気がする』へも、ぶり子との交際を打ち明けるのか!?

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について

認知症とともにあるウェブメディア