花が紡いだやさしい時間
こんにちは。若年性認知症当事者のさとうみきです。
新緑に囲まれたわが家。
春のこの季節、目覚めるときに小鳥たちのさえずりが、
どこか森の中で目覚めたかのように心地よいです。
新年度、心地よくスタートするために、
この数週間、活動の合間に自宅を片付け、自宅の周りもさっぱりとさせたくなりました
わたしはガーデニングがとても好きでした。
ご近所さんのきれいな花壇や寄せ植えに癒やされているうちに、
わが家の片付けを終えたら、周りにお花を植えてみようかなぁ…。
そんな思いで先日、
帰宅途中のお花屋さんで足を止め、立ち寄って少しの花を購入し、
わが家に迎えました。
けれど、数日間、購入した花は袋から出せずに敷地内に置いたままでした、
そして朝出かけるときでした。
ふと目に留まった花がどこか元気がなくなっていることに気がついたものの、
予定している電車の乗車時間もあり、花に水を上げる時間がない…。
気になりながらも急ぎ足で駅に向かったのでした。
その日の予定が終わって帰宅したときでした。
ふと目に留まった花。
朝とは違って、凜と咲いている花を見て、すぐに感じたのでした。
お隣さんがお水を差してくださったのだろうな。
翌日、花の植え替えをしていると、お隣さんにお会いすることができました。
ごあいさつとともにお礼をお伝えさせていただきました。
気にかけてくださる「優しさ」に、感謝とほっこりした思いでいっぱいになりました。
こんなふうにお互いを気にかけ合えたら、
どれだけ誰にとっても当たり前に暮らしやすい社会になるんだろうかと。
そして、わたし自身がお花が好きだったことを思い出させてくれた出来事でもありました。
「記憶」と「お花」が紡がれ優しい時間が生まれたのでした。