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認知症キッズサポーター養成講座

パソコン越しにメンバーさんの優しさあふれる眼差し
パソコン越しにメンバーさんの優しさあふれる眼差し

こんにちは、若年性認知症当事者のさとうみきです。
久しぶりに、DAYS BLG! はちおうじでのメンバーさんとの活動についてのご報告です。

今回、メンバーさんと一緒にした活動は、
「認知症キッズサポーター養成講座」でした。

参加したのは、八王子市内でこの春、卒業する小学6年生約120人。
コロナ禍のため、オンラインで実施されました。

自分が何を画面越しに子どもたちに語り、伝えたのか、
不思議と、あまり覚えてはいません。

ただ、いつも忘れずに伝えている言葉があります。

認知症になっても楽しく暮らせることはたくさんあること。
そして、もし、街で認知症があるなしに関係なく、
困っているひとがいたら、気にかけて声をかけて欲しい。
声をかけにくいときには、周囲のお店や交番など、
声をかけられる人に伝えてください。

きっと、こうしたことを伝えたのだろうと思います。

一緒に参加して下さった、靴べら職人のメンバーさんは
画面越しの子どもたちからの
「お二人とも、笑顔がステキですが笑顔になれるひけつは何かありますか?」
といった質問に対して
「やりたいことをここでは仲間たちと一緒に楽しく活動し、とにかく1人じゃないって、うれしいんだよね」
そんな言葉で答えていました。

そのとき、私もうれしくなってつい顔を見上げました。
すると、メンバーさんは目にうっすらと涙を浮かべていました。
それでも笑顔で画面越しの子どもたちに、伝えている姿に、
わたしも共に認知症の仲間として、グッとくるものがありました。

最後には、2人そろって
「卒業おめでとう! 中学生になっても楽しく過ごして下さい!」
そう言って、画面の向こうの子どもたちに精いっぱいのバイバイをしました。

コロナ禍で小学生時代の2年以上の期間をマスク越しで過ごさざるを得なかった子どもたちの未来に、これからはたくさんの素敵なことが訪れますように。

無事に終了して記念撮影
無事に終了して記念撮影

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