大切なこと……仲間とともに
こんにちは、さとうみきです。
今回は少し前の出来事をつづります。
秋のある日、午前の活動を終わらせ、午後からはお天気も良かったため、
メンバーさんと相談し、日野市の高幡不動尊へ紅葉散策に行くことに決めました。
メンバーさんにとっても、スタッフにとっても、
大切な方への祈りを込めてお参りすることになりました。
高幡不動尊に到着すると、平日とあってひとはまばらで、
ゆっくりと、きれいな紅葉を目にすることも出来ました。
そして、その場で、ある人の体調について、
メンバーさんに簡単に伝えると…
「それはしっかりお願いしなきゃいけない」
「○○ちゃん、元気だから大丈夫だよ!」
「○○さんっていう神様?」(笑)
そして
みんなで手を合わせます。
少しでも回復しますように。
そんな想いを込めてみんなが手を合わせました。
わたしはその様子を写真とメッセージで、○○さんに送ります。
「ありがとう! うれしいよ!」
すぐに元気そうな返信が送られてきました。
ひとは本当に必死で頑張っているとき、
そして、たくさんの先輩方の声や活動が、
今のわたしたちの活動のレールになっていることへの感謝から、
必死すぎて「休憩」を忘れてしまいがちです。
けれど、
当事者として発信しているひとは「特別」では決してありません。
発信活動をする当事者にも
それぞれが違う症状や、出来ること、苦手なことを、その場では見えてこなくても抱えております。
また、あのひとが出来るから、あなたも出来る、というのも違います。
さとうさんはあんなことをしているのに、
うちのカミさんは何で出来ないのか、と言うのも違います。
わたしがやっている活動などは
当たり前に全ての当事者が出来る訳ではないのです。
みんなそれぞれ、症状も、元々の生活や性格も違います。
目の前のご本人が楽しんでやっていらっしゃること、
出来ていることを大切に、一緒に楽しんで欲しいです。
無理を強いることで、ご本人がストレスを感じることは、
いちばん認知症の進行に良くないと、身をもって感じます。
わたしは症状とともに感情の起伏に耐え難いことが増えました。
認知症と言うと
- もの忘れ
- 迷子
そんなイメージが強いかと思われますが、
視力の問題ではなく、視空間認知機能が低下して
目の前の物を取る距離感をつかむことが難しい方もいます。
また、認知症当事者は身体の疲労がとても強く出ます。
「脳疲労」を感じる方も。
思っていることがうまく言葉に出せない。
幻聴、幻視の症状が現れる、「レビー小体型認知症」もあります。
たくさんのあまり知られていない認知症の種類と症状があります。
最近のわたしの症状は、
自分の意に反してイライラから強い言動で大切なひとに当たってしまう。
そんな自分が嫌になり、自分が壊れていく感覚につらく耐える日々が夏ごろからあります。
最近の対処法は、感情の波が出ると携帯の電源をOFFにする。
同時に私自身も電源をOFFにします。
ベッドに入って布団にくるまってクールダウンするように、
ひたすら目を閉じ、脳と体を休めるようにしています。
引きこもり過ぎてしまわないか…。
その加減がとても難しいながらも、
いちばん大切にしたい事は、ひとには迷惑をかけたくないということ。
わたしなりの対処法です。
そんなことも知って頂くことが、いまのわたしの「役割」かも知れません。