仲間と一緒に輝き続ける

慣れ親しんだ地域新聞の休刊

なかまぁるは、それぞれの「私」が、自分らしく生き続けていくための情報をお届けします。この連載は、東京都八王子市のデイサービスで、認知症当事者スタッフとして働く、さとうみきさんが綴るエッセイです。
最後の折り込みは一部一部、いつも以上に丁寧に作業します

こんにちは、さとうみきです。

BLG!はちおうじ(以下、BLG!)の主な有償ボランティア活動はこれまで、HONDA販売店の展示車の洗車と、ショッパーという地域新聞の折り込み作業とポスティング(配布)がありました。

ですが、コロナ禍で広告が減少したことから、
4年間お世話になってきた、ショッパーが休刊するため、
慣れ親しんだ折り込みとポスティングのお仕事もお休みになりました。

休刊前最後の折り込みの日に、
「この折り込みが最後になりますので、いつも以上に愛を込めて折り込みしましょう!」と声を掛けると、
メンバーさん(BLG!では利用者をメンバーと呼びます)から

「えっ!ショッパー終わるの?」
「ずっとやってきたから寂しいね~」

と声が上がります。
そんな会話があって、しばらく作業を進めていると
またまた
「えっ!ショッパー終わるの?」

同じことが繰り返される会話に
思わず突っ込みをいれる別のメンバーさんとスタッフたち。

こんなやり取りも笑いあえる仲間って、いいなぁと思いながら、
わたしは、メンバーさんとのショッパーの活動を振り返ります。

集合ポストは、すでに投函したかを忘れてしまいがちなので、スタッフも一緒に工夫しながらメンバーさんを見守ります

折り込み作業でもポスティングでも、
メンバーさんにはそれぞれ得意、不得意があります。

できることをどんどん進めるメンバーさんがいる一方で、
苦手な作業に取り組むメンバーさんのサポートも自然としながら、
参加する全員による一連の作業として、ひとつのお仕事が成り立っていました。

3枚目の写真。ポストに投函するメンバーさんの後ろ姿。

そんなBLGらしい活動を、
まさか新型コロナウイルスによって失ってしまうとは……。
寂しさは、スタッフもメンバーさんも同じように感じています。

有償ボランティアの大事な目的の一つは、メンバーさんの「ハタラク」を通して、地域と社会、ひととの繋がりをつくっていくことです。

たとえば、ポスティング中に快く駐車場を貸して下さったお店やお寺さん。
4年間の御礼のご挨拶をしようとみんなで訪れ、
メンバーさんが作った商品をお渡しすると、喜んで受け取って下さいました。

その光景を見て、
改めて、「ハタラク」=「地域、社会とのつながり」、
BLG!の「ハタラク」は、認知症に対する社会の理解を深めることにつながっているんだと感慨を覚えました。

決して
お給料だけが目的なのではなく、みんなが目には見えない「大切なこと」を得ているのです。

メンバーさん同士、残りの部数を確認しながらポスティングを進めていました。

ショッパーの次はどうするか。今、メンバーさんの意見を聞き、「お試し」もしています。
近く、新しいお仕事への挑戦のご報告ができればと思っております。

ショッパーに関わる皆さん、4年間ありがとうございました!

いつも2つのグループに分かれて活動していました。ゆっくりとした時間は、お散歩のように心地よかった……。

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について