『家族はつらいよ2』

2020.02.29 なかまぁる編集部

【この作品は…】

運転好きの高齢者ドライバーの主人公。自損事故をきっかけに、家族から免許の返納を促されますが、納得できません。そんな主人公を家族はどう説得するのか。様々な立場の視点から家族を描いた小説です。

【あらすじ】

熟年離婚の危機を乗り越えた平田周造は、運転好きの頑固な高齢者。しかし自損事故を起こしてしまい、家族から「免許返納」を求められて憤慨します。そんな折、彼は高校時代の同級生と再会し、互いの境遇の違いを実感させられることになります。免許返納だけでなく、高齢者を取り巻く様々な問題について面白可笑しく描かれています。

【著者は…】

小路幸也（しょうじ・ゆきや）: 1961年北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2003年『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞しデビュー。

山田　洋次（やまだ・ようじ）: 1931年大阪府生まれ。1954年東京大学法学部卒業。1969年『男はつらいよ』シリーズ開始。『たそがれ清兵衛』（2002年）では第76回米国アカデミー賞外国語映画部門ノミネートを果たす。1912年文化勲章を受章。

平松恵美子（ひらまつ・えみこ）: 1967年岡山県生まれ。1993年、『学校』（山田洋次監督）に参加、以後、助監督として山田組に参加する一方、共同脚本も担当するようになる。『東京家族』、『小さいおうち』、『母と暮せば』、『家族はつらいよ』で、4年連続して日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した。