いくら飲んでも孤独に押し潰されそう…その時ドアを叩いたのは
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

奥さんを亡くした金森さんは、お酒に飲まれてしまう日々が続いている。
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医師の指導も受けているし、体も辛い。けれど、やめたいのにやめられない……孤独感に押し潰されて。

たかが隣人の訪問。けれどそのふれあいが金森さんを、明日へと後押しする。
ギャンブル依存、薬物依存、スマホ依存…。
依存症には様々ありますが、私が知る限り高齢者には、アルコール依存が目立ちます。
高齢ともなると、家族や友人を亡くすことが増え、付き合いも減る孤独感から、お酒に溺れてしまうリスクが高まるのでしょう。
私だって一人になると、しょっちゅうスマホをいじって寂しさを埋めているので、依存症は他人事と思えません。
孤独と人生は切っても切り離せませんが、
孤立は防ぐことができます。
金森さんのように、ささやかなつながりでも、依存症の回復の助けになります。
なによりこの出来事で、「私にも、当事者にできることがあるかもしれない」と私自身が思えるようになりました。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
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