『ナックルな三人』
なかまぁる編集部
【この作品は…】
詩人兼絵本作家と若年性認知症の画家が、一人の女性を巡って繰り広げる、遅れてきた青春物語です。中年男女三人のかけがえのない時間が胸に響きます。
【あらすじ】
編集者に紹介されて出会った、詩人で絵本作家の笹原と画家の石黒は、たまたま中学の同級生であると分かり距離が縮まっていきます。一冊の絵本を一緒に仕上げますが、その後石黒は突然仕事をすべて辞めてしまいます。石黒は若年性アルツハイマーを病んでいたのです。そして、ナックルボールを投げることだけに異常に執着します。ナックルボールを仲立ちにして、40代後半の美しい珠代と出会った二人。中年男女三人に遅れてやってきた青春を描く、さわやかで感動的なドラマです。
【著者は…】
- ねじめ正一(ねじめ・しょういち)
- 1948年東京都生まれ。青山学院大学経済学部中退。父は俳人のねじめ正也。81年詩集『ふ』でH氏賞を受賞。89年小説『高円寺純情商店街』で直木賞を、2008年小説『荒地の恋』で中央公論文芸賞を、09年小説『商人』で舟橋聖一文学賞を受賞。
【書籍データ】
- タイトル:『ナックルな三人』
- 著者:ねじめ正一
- 判型:四六判上製
- 頁数:256頁
- 価格:1,600円+税
- 発売日:2017年10月25日
- ISBN:978-4-16-390741-3
- 発行:文藝春秋