介護施設で、あるある探検隊♪

人生ペラペラ?芸人とおじぃ・おばぁの深イイ教え あるある探検隊の活動報告8

「あるある探検隊」のリズムネタで一世風靡したお笑いコンビ・レギュラーの松本くんと西川くんは、いま介護施設をまわっています。テレビや劇場の一般客相手と違って、施設の利用者さんたちを笑顔にするのは、やっぱり難しい! そんな2人が見つけた、今日の介護現場の“あるある”は――。

レギュラーと介護施設のみなさん
写真は毎回、レギュラー公式マネジャーがスマホで撮影した「渾身」の1枚です!

レギュラーの2人にとって、テレビ番組の企画で2010年3月から1年間住んだ沖縄・宮古島での経験が、その後の介護施設などへの慰問活動のきっかけになった。

島おこしのために民宿を作り、畑仕事、牧場、釣りなどで食料を調達し、島の住人たちに溶け込んで生活した日々。そんな2人の印象に強く残っている思い出が、なんの縁もゆかりもない島に突然やってきて住み始めたレギュラーにやさしく接し、さまざまなことを教えてくれたおじぃやおばぁたちとの交流だった。

なかでも驚いたのは、とにかくパワフルなおじぃ・おばぁたちの食生活。レギュラーの2人が炎天下で畑仕事をしていると、自分たちのおやつをお裾分けに来てくれる。

ある日、「これ食べて」と言ってやって来たおばぁの手には、「サーターアンダギー」と「カステラ」、そして「天ぷら」の3点セットが! しかも飲み物はなし!

お心遣いはありがたいけど、すでに口の中は乾いてカスカスなんですが……。

若者でも倒れそうな炎天下での農作業。これくらい油っぽく、パンチが効いたおやつが“元気の秘訣”のようで。

松本くん いまでも西川くんと、宮古島のことをよく話すよね。とくに高齢者施設に行くようになってからは、思い出すことが多くなった。

西川くん だいたい「宮古島のおじぃ・おばぁは元気やったなあ」っていう話になるんやけどね。

松本くん だって施設の利用者さんたちと同じくらいの年齢の人が、炎天下でマンゴーの収穫とかしているわけやからね。90歳でもみんな元気に働いている。

西川くん 宮古島のおじぃ・おばぁは名前も独特だったね。たとえば、カニメガさんとか。名字じゃなくて、名前がカニメガさんなの。

松本くん カニメガさんは当時100歳くらいで、孫が何十人もいてな。それでも普通に畑で働いているんやから、驚くね。

西川くん 同じ人間でも、こんなにも違うということやね。宮古島のおじぃ・おばぁが、元気で長生きしている秘訣はなんやろうね。

松本くん 仕事をしている、していないということもあるんやろうか。おじぃ・おばぁたちと話していると、「動いてないと不安や」という話をよく聞くよね。
あと食べ物で言うたら、葉っぱ系の野菜をよく食べている。モロヘイヤみたいなトロトロ・ネバネバ系の野菜とか、ものすごく苦みのある野菜とか。いかにも身体によさそうなんや。あとは、肉もよく食べる。めちゃ食べる。

西川くん おじぃ・おばぁたちは、僕らが畑仕事をとかをしていると「困ってないか?」って、よく声をかけてくれたね。ほんとに、かわいがってもらった。

松本くん 面倒見がいいのは、気候のせいもあるんやないか? 島って、実はシェア文化やんか。台風が来れば、あっという間に島から食べ物がなくなってしまう。だから、食べ物があるときは、いつもシェアする習慣がある。漁師さんは魚をくれるし、農家の人は野菜をくれる。「この人、生活はどうしてるんやろう」というような人も、ちゃんとゴハンは食べられてる。まさに「助け合い」っていうのを学びましたね。

西川くん なんで高齢者施設を回るようになったのか、という質問をよくされるけど、この宮古島のおじぃ・おばぁへの恩返しというか、年配の人たちが見ても楽しい舞台を考えるようになったからだと答えている。宮古島の経験が、いま高齢者との接し方に生かされてると思うわ。

松本くん 僕は言葉遣いと、先輩たちとの距離感を学んだ。簡単に言うと、“お調子者”役になりきることやね。「アニキ〜」とか言って、高齢者になつく術を知った。
先日行った施設でも、見かけは普通のおじいちゃんなのに、実はびっくりするような資産家がいたやろ。おこぼれでなにかもらえないかしらと「アニキ〜」とすり寄ったけど、「すり寄るな、松本くん」ときっぱり言われてしまったわ(笑)。

西川くん やっぱり人生の後輩になりきって、「教えてあげる」じゃなくて、「教えてください」というのが、高齢者との一番いい距離感という気がするね。レクリエーションでも、「教えてください」というスタンスのほうが、よくしゃべってくれはる。地元のおいしい食べ物とか、出身地の名物とか。

松本くん こっちからなにかやってください、と言うより、なにが好きですか?とか聞いたほうが盛り上がりはるもんな。それに、これまでの人生経験でいろいろ知識があるだろうから、人になにか教えてもらうより、自分で教えるほうが喜んで話してくれるんやないかな。
だから、なんでも「教えてください!」という姿勢で話を進めていくと、フランクに話せるようになることウケアイや。西川くん、僕らもコンビがうまくいくように、お互いに「教えてください」精神で話さへんか?

西川くん 松本くん、教えるもなにも僕らの人生経験はペラペラやで。

(編集協力/ Power News 編集部)

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