認知症の「私」も想像してみる 未来へ続く一本道を今どう生きる?
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

2025年には、5人に1人の65歳以上の高齢者が認知症になる、といわれる時代。

お金? 仕事? 住環境? 家族? なにを最期まで大切にしたい「私」がいるのか。

認知症になる未来を想像するのは無駄なことじゃない。私自身の「今の生き方」を見直すきっかけになる。
どういうわけか、自分が認知症になった時を想像するのって難しくありませんか?
その時のために、私も貯金を考えたり、家族関係を見直したりするのですが、現実感がなく、具体的な準備ができないでいます。
ただ満足そうに人生を終えていく、認知症の方々に出逢うたび、
「日々を精一杯、自分らしく生きておくこと」がその準備になる、と教えられます。
認知症になってもならなくても、
幸せな人生を送るために。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
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