出逢いは小さな見守りから あなたも「その人」も、もう同じ場所にいる
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

誰もが街中で、認知症がはじまったばかりの「その人」に出逢っているはず。

認知症のその人は、周りに注意がはらえず、よたよたと道の真ん中を歩いたりする。それを支えるのは、誰かの小さなサポートだ。

私たちの誰もがもうすでに、認知症のその人と同じ場所で生きている。
「認知症の症状」というと、忘れたり徘徊することが思い浮かぶのではないでしょうか。
けれど多くの方々が持つ認知症の初期症状は、誰もが見慣れている、高齢の方のおっとりした行動そのものだったりします。
私たちはそれを見守ったり、ちょっと気持ちを向けるだけで実は、 認知症の方が心地よく生きるサポートをしているのです。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》
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