『迷惑な終活』
なかまぁる編集部
【この作品は…】
かつて「シュウカツ」といえば、「就活」だった時代から、「終活」が幅をきかせるようになった現在。生きているうちは「死」やその周辺について考えたくないと、「終活」を遠ざけていた男性が、自分なりの「終活」をみつけて奔走する、高齢者小説です。
【あらすじ】
年金暮らしの原夫妻。終活に熱心な妻に対し、「生きているうちに死の準備はしない」という夫の英太が、あるきっかけから終活——自分の人生にケリをつけようと思い立ちます。彼は周囲にあきれられながらも高校時代の純愛の相手に会うため動き始めますが、やがてこの終活が、思わぬ事態を引き起こします。
【著者は…】
- 内館牧子(うちだて・まきこ)
1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業後、OL生活を経て、1988年に脚本家デビュー。1991年ギャラクシー賞、1993年第1回橋田壽賀子賞(「ひらり」)をはじめ、多くの賞を受賞。小説家、エッセイストとしても活躍し、『終わった人』『老害の人』(講談社)など、映画化やドラマ化した作品も多い。
【書籍データ】
・タイトル:『迷惑な終活』
・著者:内館牧子(うちだて・まきこ)
・判型:四六変型判
・頁数:360頁
・価格:1,700円+税
・発売日:2024年9月11日
・ISBN:978-4-06-536568-7
・発行:講談社