『介護のことになると親子はなぜすれ違うのか』
なかまぁる編集部
【この作品は…】
正論で説得しても、その通りに行動してくれない親。それは人の脳がもつ「自分に都合よく、解釈をゆがめてしまう習性(認知バイアス)」によるもの。つい行動したくなる仕掛け(ナッジ)を用いて介護を楽にする、コミュニケーション術についての一冊です。
【あらすじ】
「ナッジ」とは、直訳すると「そっと後押しをする」「ひじでつつく」という意味です。8家族の事例から、それぞれの親が持つ「わかってはいるけど、できない心理」が親子のすれ違いに関係していることを解説。著者3名が自らの家族介護経験と専門知識、そして「ナッジ」を用いて解決していきます。
【著者は…】
- 神戸貴子(かんべ・たかこ)
- 「わたしの看護師さん」代表、遠距離介護支援協会代表、看護師・ケアマネジャー。自ら親戚の介護を経験し、ビジネスケアラーを支えるための保険外介護サービス「わたしの看護師さん」を創業。全国商工会議所、女性起業家大賞、スタートアップ優秀賞女性のチャレンジ賞、内閣府大臣賞などを受賞。
- 竹林正樹(たけばやし・まさき)
- 青森大学客員教授。ナッジに関する英語論文発表、ナッジの魅力を津軽弁で語りかけるスタイルの講演など、ナッジの研究と普及啓発を中心に活動。ナッジで受診促進を紹介した TEDxトークは、YouTubeで80万回以上再生。主な著作は「心のゾウを動かす方法」(扶桑社)、「保健活動で使える!ナッジ」(医学書院)。
- 鍋山祥子(なべやま・しょうこ)
- 山口大学経済学部教授・ダイバーシティ推進担当副学長。ケア論やアイデンティティ論をベースに、ジェンダー視点を用いて誰も犠牲にならないケアの仕組みを考える「暮らしの社会学者」。遠距離介護についての研究を続けながら、同時に、持続可能な地域well-beingのためのデジタル活用の可能性について研究中。
【書籍データ】
- タイトル:『介護のことになると親子はなぜすれ違うのか ナッジでわかる親の本心』
- 著者:神戸貴子(かんべ・たかこ)、竹林正樹(たけばやし・まさき)、鍋山祥子(なべやま・しょうこ)
- 判型:A5判
- 頁数:176頁
- 価格:1,500円+税
- 発売日:2024年5月30日
- ISBN:978-4-05-802243-6
- 発行:メディカル・ケア・サービス