入居者自治会主催の旅行で熊本城へ!@天草~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、熊本県上天草市にあるBLG天草(高齢者福祉施設「ひかりの園」)からの報告です。
こんにちは、BLG天草の前川です。
今回は、熊本城日帰り旅行とイベント出店についてお話したいと思います。
9月27日にひかりの園入居者自治会主催で、熊本城日帰り旅行へ行ってきました。総勢20名での旅行となりました。入居者自治会主催の旅行は、自治会の収益を会員さんへ還元する旅行です。ある日、テレビで熊本城復興のニュースを見た入居者様から「復興している熊本城を見たい」との声があがり、そこから入居者自治会役員さんと話し合いを重ね、熊本城旅行が実現。計画を立てる途中で入居者自治会の役員さんから「私は迷惑をかけるから行かないでおこうかな」という不安の声も聞かれましたが、役員さん同士で「私も行くから一緒に行こう」などお互いに旅行へ誘い合う場面もありました。
旅行当日、たくさんの人に見送られながら出発。熊本城へ行き最上階の天守閣にもみんなで上り、天守閣からの眺めは非常に素晴らしく、「初めて来た」「眺めのよか」「来て良かった」といった声が多く聞かれました。昼食は予想以上の量の多さに驚きながらも、みなさんほぼ完食されていました。お土産を選ぶのも楽しみの1つで、お土産は何がいいか悩まれる方もいれば、ソフトクリームを買い食べられる方など、それぞれ自由な時間を過ごされました。熊本城旅行に参加されたご入居者様が、自治会のコーヒー販売に自発的に手伝いに来てくださる光景が生まれています。
また、10月25日には「ひかりの園地域食堂ちょいふぇす」というイベントがありました。入居者自治会として駄菓子屋、焼きいも、コーヒーの販売を行い、ある1人の入居者自治会の役員・Sさんは、イベント直前まで入院しておられたのですが、なんと「(10月25日には)施設でイベントがあるから早く退院させてください」と自ら病院のソーシャルワーカーにお願いされたそうです。イベントの直前に無事退院。イベント当日には店舗に立たれ、役員としての働く姿がありました。
また、販売員も役員さんがショートステイ・デイサービスのご利用者様に依頼をし、4人で販売をしました。イベント終了後には「次回もお願いします」といった声も聞かれました。たくさんの方と交流でき、仲間作りにもつながることを実感しました。このような活動を続けていきたいと思います。