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へもでもできるもん

「老人ホームへ」と早まる息子に「ごめん」と言わせたへもの提案とは

現役のケアマネジャー「へも」の周りでおこる出来事を、本人が描きおこします。
——肺炎で入院した宝連そうさん(80)。無事に回復し、いよいよ退院ということになりました。息子は、一人暮らしはできないからと、そうさんに老人ホームへの入所を提案しますが、歩行チェックをしてみると…。へもの新たな提案とは。

へもの提案「そうさんは、歩行器を使えば、自力で歩行できます」「うん」
「自宅のトイレ、廊下、玄関などに手すりがあれば、お家での生活が可能ではないでしょうか?」
「家で生活する能力があるのに、老人ホーム入所を言われたら、ご本人も納得されないのでは?」「う・・・」
「そうだ、そうだ!!」「ごめん」『そうさん、すごく活気でてきたな。フフフ』
病棟理学療法士「そうですね。手すりや歩行器などは福祉用具貸与や住宅改修で対応できます。介護保険サービスでリハビリも」「はい」
「『食事』は配食サービス、『入浴と運動』はデイサービスまたはデイケア、『家事』は訪問介護」「おお・・・」
「これらのサービスを組み合わせれば、在宅生活の環境が整いますよ」「なるほど!!」
「それでも生活が難しいようでしたら、そのとき短期入所生活介護か老人ホームを検討しませんか?」「はい」

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