メンバーさんの声から動く、自治のかたち@天草~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、熊本県上天草市にあるBLG天草(高齢者福祉施設「ひかりの園」)からの報告です。
こんにちは、BLG天草の脇坂です。
BLG天草こと高齢者福祉施設「ひかりの園」には、「わしらのことはわしらで決める」をモットーにした入居者自治会があります。入居者自治会の主な活動は、コーヒー販売です。コーヒー販売の目的は自治会の財源確保のためだけではなく、人と関わる場(集える場)を持つことにもあります。
コーヒー販売日は、いかに人に来てもらい、買ってもらえるか、そして売り上げUP(アップ)のための戦略会議から始まります。値段設定や売上金額の目標などの話し合いです。売り上げUPのためには、「コーヒーをおいしいスイーツと一緒に売った方が売れるかも」などとメンバーさんで議論されます。
コーヒーのセット販売が決まると、地域のお店に買い物に出掛けます。地域の店に出掛けると、近所の友人と会うことができたり、息子が働く姿が見られたり、コーヒー販売という1つの手段から人との関わり、地域とのつながりを取り戻すことができています。
ひかりの園入居者自治会では、各メンバーさんが議論したり、自分たちの意見を主張したり、自分たちで宣伝したり、やっと本来の自治の姿が見え始めました。施設内だけではなく、地域とのつながりも生まれています。