『アルツハイマー病になった母がみた世界』
なかまぁる編集部
【この作品は…】
アルツハイマー病と診断された母。老人ホームに入居する際に譲り受けた母の日記帳を、認知症の専門医である息子が読み解きながら、患者の主観的な症状を探っていく一冊です。
【あらすじ】
認知症と診断された高齢者は、徐々に起こる認知機能の低下とそれにより生じる生活の困難を、どのように感じ、どう対応するのでしょうか。人生を閉じる2年前まで綴っていた母親の日記から、母親が外界をどのように眺め、感じていたかを専門医である息子が探り、精神医学の常識を覆そうと試みます。
【著者は…】
- 齋藤正彦(さいとう・まさひこ)
1952年生まれ。東京大学医学部卒業。都立松沢病院精神科医員、慶成会よみうりランド慶友病院副院長、翠会和光病院院長などを経て、2012年都立松沢病院院長、21年から同病院名誉院長に。医学博士、精神保健指定医。主な研究テーマは老年期認知症の医療・介護、高齢者の意思能力、行為能力に関する司法判断。
【書籍データ】
- タイトル:『アルツハイマー病になった母がみた世界 ことすべて叶うこととは思わねど』
- 著者:齋藤正彦(さいとう・まさひこ)
- 判型:四六判
- 頁数:254頁
- 価格:2,200円+税
- 発売日:2022年11月8日
- ISBN:9784000615655
- 発行:岩波書店