誰かの役に立ちたい@西尾~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、愛知県西尾市にあるBLG西尾(デイサービスセンター「シルヴィー西尾」)からの報告です。
こんにちは、BLG 西尾の黒柳です。11月に入り、秋が深まってきましたね。
今年 6月から100BLG に加盟して、あっという間に 6カ月目を迎えました。毎朝「今日は何する?何したい?」で始まるBLG西尾ですが、今回は、近隣にある保育園とのやり取りをお伝えしようと思います。
今回交流を始めた保育園は、私たちがいるBLG 西尾から車で5分ほどの場所にあります。
「近隣の保育園だし、私たちとメンバーさんが子どもたちのために何かできることはないかな」
最初の始まりは職員の一言でした。
保育園と連絡を取り合う中で、偶然、保育士として働いている方が、以前一緒に働いてい た介護職員だったことや、そこの園長先生が、高齢者との交流に関心があったこともあったことで、密に連絡を取るようになっていきました。
保育園の行事に合わせ、メンバーさんが春の運動会へ見学に行ったり、園芸コーナーに芋の苗を植えたいと相談があった時は、苗の植え方を子どもたちと一緒に植えに行ったりしました。
交流を進めていく中で、保育園の先生から
「子どもたちが使うテーブルがもっとあったら良いのに…」
「子どもたちが使える雑巾がほしいな…」などの相談がありました。
そこで、メンバーさんたちが
「ほいじゃあ、うちらで作れば良いじゃん。皆で作ってあげよまい!」
とお互いに呼び掛けていき、
その出来事をきっかけに段ボールや牛乳パックなどを活用して作る「ちゃぶ台作り」と、「雑巾作り」が始まりました。
ちゃぶ台作りの工程は、広告をちぎるグループ、ちぎった広告を牛乳パックに詰めて重さを量るグループ、詰めた牛乳パックを組み立てるグループなど、いくつかのグループに分かれて、作業を分担しています。
「こういう風にやったら良いんじゃない?」
とお互い相談しながら、作業中も会話がよく弾みます。
雑巾作りも依頼があり、取り組んでいますが
手縫いで作る人もいれば、ミシンを使う人もいて、さまざまです。
「針に糸が通らんだよ、どうしよう…」
「私がやってみるで、見せてごらん」
とお互いの様子を気にしながら取り組んでいました。
皆で意見を出し合い、協力し完成したちゃぶ台と雑巾は、保育園へ持って行き、メンバーさんから直接子どもたちに無事手渡しすることができました。
「ありがとう」「大切に使います」
と子どもたちから感謝の言葉をもらい
「子どもたちが喜んでくれて良かった」と、
メンバーさんたちはとても満足そうな表情で、私たちも自然と笑みがこぼれていました。