ホットプレートランチ@天草~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、熊本県上天草市にあるBLG天草(高齢者福祉施設「ひかりの園」)からの報告です。
こんにちは、BLGの天草の脇坂です。
BLG天草はデイサービスと特別養護老人ホーム(特養)で活動しており、特養は広域型が50床、地域密着型が20床の計70床です。
今回は特養での活動についてご報告させていただきます。
新型コロナウイルス感染症が流行し、色々な活動に制限がありましたが、コロナの感染状況もピークが過ぎ、“withコロナ”を目指していこうと、ユニット内での活動が戻ってきています。
そんな中、あるユニットで実施されている、ホットプレートランチについてご紹介します。
このユニットは18人のご入居者が生活しておられ、平均要介護度は4.2となっています。
ホットプレートランチとは、メンバーさんと一緒にホットプレートを使ってお昼ご飯作り、食べるというランチの取り組みです。
参加メンバーは毎回3~4人程度で、メニューをメンバーさんと一緒に考え、買い出しもメンバーさんと一緒に行きます。
メンバーさんはそれぞれ、材料を包丁で切ったり、調理したものの味付けをしたり、焼いたりします。なかには、目の見えない方もいらっしゃいますが、手で野菜をちぎります。そうしたことが難しい方は指示を出していただくなど、ご自分のできることをしていただいています。
料理を作ることのみに集中するのではなく、メンバーさん同士のつながりを大切にしています。
最初の方は職員が主導になってしまっていた時もありましたが、今は徐々にメンバーさん主導になってきつつあります。
それ以外の場面でもメンバーさんから「しようか」と言われ、食後の洗い物をされるなど自発的にされる場面もでてきています。
障害があっても、認知症があっても、ありのままの自分で暮らし続けられるために、人と人とのつながりを大切に、働く場所・活躍できる場所を施設全体でつくり、100BLG天草として日々進化・深化していきたいと思います。