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認知症、はじめました。

ニンニンドロン 母の独自会話術 認知症、はじめました

レビー小体型認知症の父親をもつイラストレーターが、日々のエピソードを漫画にしました。父親が認知症と診断されてから、それまで距離を置いていた実家へ、たびたび帰るように。母親との会話も自然と増えていきますが、毎回驚かされてばかりのひわさんです。

認知症、はじめました198_こぼればなし78「術」
母は独自の会話術を持っている「母さんが通ってる歯医者、どうやって決めたの?」
「S江さんは昔っからマメな人でね、何かっていうと手紙とかおみやげとかくれるし、息子が国立大行ってから独立してもうハタチくらいの孫もいる」「ちょっ、ちょっと」「あれやこれや」「いま何の話?」 『お話迷子』の術
 問いかけに関係ない話をふんだんに盛りこんで、相手を消耗させるおそろしい術 「ふふふ」「ここどこ?」
もうひとつ・・・「片づけの人をお願いするのはまた今度にしましょうよ」「じゃあいつ頃ならいい?」
 「・・・」「どうせやるなら、父さんが帰ってくる前がいいんじゃない?」
「あらっ見てー。この犬かわいいわねー」「んがっ」 『話題そらし』の術
話題を急に切りかえて、それまでの話をなかったことにする強引な術 「ほほほ」「かわいい犬って!!」

認知症、はじめました。つづく……

次の回〈199〉のお話:納豆、リンゴ…まさか暗号!? 発掘されたナゾのメモ

前の回〈197〉のお話:毎日忙しい…母のカレンダーを埋め尽くす「予定」とは

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