BLGに向いている人とは?@丹南~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、福井県越前市にあるBLG丹南(福井県民生協 丹南きらめき)からの報告です。
こんにちは。BLG丹南の井坂です。
BLG丹南では、BLG丹南に関係すること、活動のこと、いろんなことをメンバーさんに相談して決めています。今回は、我々が参加しているネットワーク100BLGで新たなホームページを作ることになり、その内容をメンバーさんに相談した時のことをご紹介します。
ある日、新たなホームページに載せるBLG丹南の紹介やコメントに対し、メンバーさんから意見をもらうことになりました。
そこで、早速メンバーさんに相談すると、3人のメンバーが協力をすると名乗り出てくれました。
その日の午前中に、載せるコメントを、私も含めて4人で考えましたが、話が尽きません。
「BLGに来る前と後で変わったことはありますか?」と私が質問すると、
「明るくなったかな」
「私も明るくなったと思います。人付き合いも良くなったんじゃないかな。ここにくればみんながいるし、話をすることが楽しい!だからだと思う。」
「僕はこれといって変わっていないけれど、親しい人も増えたし、ユーモアも出てきていると思うわ」
「変わっていることあるじゃない?! 他に思うことないの?」
メモをとっている私が置いていかれそうになるくらい話に花が咲きます。
メンバーさんが、BLG丹南に対して考えていたことや感じていることをたくさん話してくれました。
最後の質問を尋ねた時のメンバーさんの反応と言葉が、とても印象に残っています。
「最後の質問なんですけど、どんな人がBLGに向いていると思いますか?」
「えー!難しいわ!」
「向いている人?それって難しい。」
「確かに、難しい。それって僕らは言えんでしょ。いろんな人がいるから」
3人とも『難しい』とおっしゃいました。
「BLGに向いている人って考えるのは難しいですか?」と私が改めて質問すると、
「うん。それを考えるのは難しいなぁ。だっていろんな考え方がありますもん。“この人にはコレだ”って固定してしまったら面白くないと思いません? だから向き不向きは関係ないんじゃないかな」
「そうそう。同じ考えの人はいない。みんな、いろんな考え方があるからな。」
「確かにそう。強いて言うなら、いろんな考えを持てる柔軟な人とか?」
「なるほど!それなら、人と接することが好きな人も向いているかも」
「できんことでも、協力してやっていけばいいんやって」
私は、このメンバーさんたちの話を聞けて本当に良かったと思いました。
実は、午後にも別の数人に同じ質問をすると、他のメンバーさんも、「難しい」と似たような反応と、「向き不向きより、助け合えばいい」という返事がありました。
メンバーさんたちにとって「助け合う」ことは、人として当たり前なのかなと改めて感じました。