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企業とのコラボレーション@諏訪~BLGの活動報告

裁断機やハサミを使用しながら、仲間と協力し合って正方形に切っていきます
裁断機やハサミを使用しながら、仲間と協力し合って正方形に切っていきます

認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、長野県諏訪市にあるBLG諏訪(小規模多機能型居宅介護 宅老所いぶき)からの報告です。

こんにちは.BLG諏訪の宮崎です。
化粧品の製造販売を行うポーラさんでは、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から、アート性の高いチラシを再利用して鶴を折り、千羽鶴として病院へ寄贈するプロジェクトを行っています。闘病中の子どもたちに勇気や希望を持ち続けてもらうのがねらいです。
私達は、そのチラシを裁断し、折り紙の形にする仕事をいただいています。

1人が裁断機の目盛りを合わせ、1人がカットする。
1度カットしたものをもう一度見直して、ハサミで正方形を作る。
こうしたいくつかの工程があり、メンバーさんが手分けしながら作業しています。

「どなたかと一緒にやると、『ここはどう?』『あれ、切れてないわね』などとおしゃべりしながらやれるから、少々難しくてもあっと言う間に進んで、とても楽しくできますね!」とメンバーさん。
時には、そのまま鶴を折るメンバーさんもいて、「きれいね~」などと話も弾みながら手分けをして作業をしています。
「自分で切ったものが相手(子どもたち)に届けられるとうれしいね。」と、
仲間や社会とのつながりに喜びを感じながら、
日々、一枚いちまい丁寧に裁断しています。

裁断したものは、枚数を数えて、帯でとめます
裁断したものは、枚数を数えて、帯でとめます

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