コロナ第7波到来 ワクチンに関するみんなの考え アンケート結果
なかまぁる編集部
昨年夏から始まった新型コロナワクチンの接種。今年5月下旬からは、60歳以上の人や医師が重症化リスクの高いと人として認めた人などに限定して、4回目の接種が進められています。みなさん、接種を重ねるについてれコロナワクチンに関する考え方に変化はあったのでしょうか? 今後の接種についてはどのように考えているのでしょうか。なかまぁる編集部が行った「コロナワクチンに関するアンケート」の回答からは、今後の接種について「迷っている」「悩むと思う」などと決めかねているといったコメントも寄せられました。アンケートでは、接種手続きやワクチンの製造会社にこだわったかどうかなどについても尋ねました。アンケートは4月29日~5月24日に実施し、421人の方から回答をいただきました。集計結果を報告します。
まず、「コロナワクチンを打ちましたか?」とお聞きしたところ、最も多かったのは、「3回」打ったという人で80.5%を占めました。次いで、「2回」が9.7%でした。「その他」では、1回打った後に「2回目(のワクチン接種の)直前に罹患(りかん)し、そのあとやめた」といった回答がありました。「打っていない」は9.5%でした。
ワクチンの「接種手続きが簡単だったかどうか」について尋ねたところ、大半の人は「簡単だった」(83.4%)との回答でした。「難しかった」は4.0%。「その他」は12.6%で、具体的には「1、2回目の予約は、早い者競争だったので大変でした」「手続きは簡単でしたが、希望に合う日時と場所を探すのがたいへんでした」といった内容が記されていました。1回目の接種時の手続きに手間取ったという人が複数いました。
「家族のワクチン接種で苦労したことはありますか?」との問いに対しても「苦労したことはない」(94.8%)がほとんどでした。「苦労したことがある」(5.2%)では、「別居の高齢の親の分の予約を代行せざるを得なかったが、居住の自治体とは異なるため情報が得にくかった」「中学生の子どもが、スケジュール的に希望する接種日で予約を入れるのが難しかった」などと接種の予約に関する苦労が目立ったほか、接種後に「(家族の)副反応がひどくて、家事負担が一時的に増えました」といった副反応に関する苦労を挙げるコメントがありました。
国内では、1~3回目の接種では主に米ファイザー、米モデルナ、英アストラゼネカの各社製のコロナワクチンが用いられ、今年5月下旬以降は、ノババックス社製が追加されました。
「コロナワクチンを製造している製薬会社にこだわりましたか?」との質問に対しては、「こだわらない」が65.3%で、「こだわった」が34.7%でした。こだわった理由については「副反応がつらくなさそうなほうを選んだ」「友人が腕が腫れ上がり大変だったので、(そのワクチンは)やめようと思った」といった声が寄せられました。複数回の接種の中で、あえて異なる会社製のワクチンを選んだという人もいました。一方、こだわりや希望はあったものの「選べなかった」という人もいました。
接種の回数を重ねることで考えが変わった人 13%超
ワクチンの接種後について「どのような副反応がありましたか?」と複数回答で聞いたところ、最多は「接種部位の変化」(回答数276)で、「発熱」(208)、「倦怠(けんたい)感」(160)、「頭痛」(96)、「悪寒」(71)、「吐き気」(15)と続きました。多くの人が副反応を経験したといえるでしょう。一方、「副反応はなかった」(45)という人もいました。
「接種する回数によって、コロナワクチンに関する考えは変わりましたか?」との問いに対しては、「変わらない」が86.5%と多く、「変わった」は13.5%でした。「変わった」と回答した人に、どのように変わったかを記入してもらったところ、「副反応(発熱)がどんどん重くなるので、次をうちたくない」というように、さらなる接種には否定的な意見が複数ありました。逆に「やった(接種した)方がかかったときに症状が軽いこと。副反応もさほど辛くなかった」「接種するごとに安心感が増した」と接種を評価する感想もありました。
現在、対象者は限定されていますが、4回目の接種が進められています。「今後もコロナワクチンを接種しますか?」との質問には、「接種する」が61.0%、「接種しない」は14.3%でした。「その他」(24.7%)では「迷っている」「毎回悩むと思う」など逡巡(しゅんじゅん)している姿が浮き彫りになりました。「その時の流行状況による」と今後の感染状況を見て判断しようという声も複数みられました。
他人から接種を勧められたことがある 14%
「他人から接種を勧められたことがありますか?」と尋ねたところ、「ない」(86.0%)が多かったものの、「ある」(14.0%)という人も1割強いました。どのような人から、どのように勧められたかについては「職場」と記した人が目立ち、「職場で、打つのが当たり前ような圧を感じた」との声も寄せられました。そのほか「主治医」からの勧めや、「帰省時の条件として親に接種を求められた」という人もいました。
逆に「他人からコロナワクチンの接種を止められたことがありますか?」との問いには「止められたことはない」が92.2%を占めました。「止められたことがある」は7.8%でした。止められたことがある人では「ワクチンに疑問を持っている友人から資料などをもらった」「ワクチンによる健康被害があるという情報サイトを送ってこられた」などと、関連する情報を提供されたという人が複数いました。
コロナワクチンに関する情報に関して「どのように収集しましたか?」と複数回答で尋ねたところ、最多は「テレビ」(回答数266)で、次いで「新聞」(240)でした。その後は「情報サイト」(199)、「SNS」(122)、「ラジオ」(40)、「その他」(88)と続きました。「その他」では、「行政の広報」を活用している人が多くみられたほか、「職場」「かかりつけ医」から情報を入手している人もいました。
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今回のアンケートの回答者の年齢に関しては、多かった順に「55~64歳」(36.3%)、「45~54歳」(24.5%)、「65~74歳」(18.5%)、「35~44歳」(10.0%)、「35~44歳」(10.0%)、「75歳以上」(6.2%)、「25~34歳」(3.8%)、「24歳以下」(0.7%)でした。