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教えて!あなたの健康法(後編)ウォーキングアプリでお小遣いゲットも

日課のウォーキング、筋トレで使う愛用品。簡単に血圧、心拍などが測定できるウェアラブル血圧計の購入も検討中=夏目さん(仮名)提供
日課のウォーキング、筋トレで使う愛用品。簡単に血圧、心拍などが測定できるウェアラブル血圧計の購入も検討中=夏目さん(仮名)提供

健康法の中でもいちばん手軽で、思い立ったときにすぐできるのがウォーキング。しっかり続ければ体脂肪の燃焼、呼吸器や循環器(心臓や血管など)の機能向上も期待できますが、どう継続していくかが鍵かもしれません。なかまぁる編集部が実施した「健康についてのアンケート」の回答者インタビュー後編は、ウォーキングに励む3人の工夫を紹介します。(前編はこちら

手書きの記録と統計でウォーキングを継続 同窓会で効果を実感

千葉県在住の室田渉さん(仮名、83)は60歳で定年退職したことを機に23年間、1日1万歩を目標にほぼ毎日、ウォーキングを続けています。「1万歩歩くと1時間30分以上かかるんですよ。近所だけでは足りなくて隣町まで行く(笑)。好きなときにすぐできるし、知らない街の風景の中を歩くのも楽しいね」という室田さん。歩数計をつけて細かく記録し、月平均の歩数をノートにまとめ、年間グラフもつくっているそう。また寝る前に一行日記をつけるのも日課。その日の体調を手帳にひとこと走り書き程度に書きます。「日記はその時々の自分を振り返れるし、年間の記録は眺めていると“またがんばろう”という気になります」。

定年後、前職を生かした講演などを頼まれることがあり、そんな周囲の期待に応えるために、どこへでも出かけていける足腰と体力を維持したいと思ったのがウォーキングを始めたきっかけだそう。その日のがんばりが万歩計に数字で表示されるのも楽しみだという室田さん。80代の今も意欲にあふれています。実は同窓会の万年幹事で、コロナ前には毎年開催していた同窓会に必ず元気に出席することをひそかな目標としていました。「お互いに顔を見合えば体の調子もわかる間柄。最近、話題は薬や病院のことばかりになってきたけれど、薬を全然飲んでいないのは私だけ。まぁウォーキングのおかげかなと自己満足しています」。

そしてもうひとつのウォーキング継続の秘訣(ひけつ)は、妻(81)と行く近場へのバス旅行。半年に1回くらいのペースで参加しているそう。添乗員さんやほかの参加者に迷惑をかけないように楽しみたいと思うと、次の旅行まで健康でいることが大きな目標になります。「新型コロナのせいで、ここ2年は旅行も同窓会も全部ストップ。でも落ち着いたら海外旅行も計画したいと思っていますよ」と、意気揚々と話してくれました。

歩くとポイントがたまるアプリが励み 脱“肥満”!

愛用の『いきいき羅針盤』。月に100円分程度のポイントですが、百貨店などでの買い物ポイントにも交換できて「励みになる!」=峰岸さん(仮名)提供
愛用の『いきいき羅針盤』。月に100円分程度のポイントですが、百貨店などでの買い物ポイントにも交換できて「励みになる!」=峰岸さん(仮名)提供

兵庫県在住の峰岸聡子さん(仮名、54)は、夫(53)と中学3年生、大学1年生・4年生の子ども、夫の両親の7人家族。家事は義母(79)と分担だそうですが、3人の子育ては目の回る忙しさ。ところが40代後半から年1回の健康診断でコレステロールや血糖値などの数値がジワジワ増え始めました。「身長が縮んで体重が増えて、おなかがちょっと出てきて、BMIがついに25を超えてしまった! “肥満”と書かれてすごくショックだったんです」という峰岸さん。BMI25超を機に、まず始めたのは“夕飯のご飯抜き”。朝・昼はしっかり食べて夜はおかずのみに。またいろいろ調べた健康に関する記事の中に“夜更かしは太る”とあり、何となく深夜まで雑事に追われる習慣に見切りをつけ、午後11時就寝を目標に、遅くても深夜12時には布団に入るよう日常生活を変えました。

そしていちばんの変革は “歩く”機会を増やしたこと。「子どもが小・中・高校生の頃は特に、学校の用事から買い物まで何カ所も回る忙しさで、移動はいつも自転車。家でも新聞を読んだりPTAの書類を書いたり、用事はすべて座ったまま。ここを変えなあかんと思い、なるべく徒歩を意識したんです」と、並々ならぬ決意を感じさせます。そんな峰岸さんの味方となったのが、歩いた歩数がポイントでたまる『いきいき羅針盤』(提供元:阪急阪神ホールディングス)というスマホのウォーキングサポートアプリ。自分で目標歩数を設定し、5000歩で5ポイント、100ポイント貯まれば100円分の買い物ポイントに交換できるというものです。「こまめに歩いた歩数がたまり、1カ月でだいたい100円分。微々たるものですが、数字で見えることがすごく励みになります」と峰岸さん。

コロナ禍に突入した年にBMIが25超! 2020年から2022年までの数値の変化は努力の証
コロナ禍に突入した年にBMIが25超! 2020年から2022年までの数値の変化は努力の証

地道な努力が実り、3年で体重は5㎏減、腹囲3㎝減、BMIも肥満の域から脱出! 体形がすっきりして体調も上々だそう。「この年になって思うのは、多少体にトラブルがあっても、おいしく食べてちゃんと眠れて、笑顔で過ごせることこそ“健康”かな。若い頃からついクヨクヨ悩んでしまう性格なのですが、あまり悩まず、笑顔も心掛けていきたいと思っています」。

更年期障害がきっかけ 毎日30分のウォーキングを励行

ウォーキングのときに履くシューズ=夏目さん(仮名)提供
ウォーキングのときに履くシューズ=夏目さん(仮名)提供

茨城県在住の夏目志織さん(仮名、49)は元看護師の専業主婦。消化器内科の医師の夫(57)とふたり暮らしです。43歳のとき、睡眠障害、中途覚醒(夜中に目が覚めて、眠れなくなる状態)時の頻脈、ホットフラッシュ(のぼせやほてり)など、つらい更年期障害の症状に見舞われました。「それまではお菓子を食べながらソファでゴロゴロしたりもしていました。でも年を取るってこういうこと、もっと自分を大切にしなきゃと切実に感じて、生活を変えようって決意したのです」という夏目さん。学生時代は陸上選手だったこともあり、毎日30分のウォーキングや、ゴムチューブを使った体幹トレーニング、スクワットなど、1日の運動メニューをすぐにセレクト。長時間座りっぱなしにならないよう、こまめに動くことも心掛けているといいます。

ウォーキングも筋トレも、1日のスケジュールの隙間を見つけて行うので、毎日違う時間帯に。「30分は必ず」と決めているウォーキングは、たとえば雨の日なら家事をしながら家の中を早足で歩くことでクリア。「もう7年以上の習慣になっていて、やらないと逆に気持ち悪い感じがしちゃう性格(笑)。減塩、糖質の過剰摂取にも気をつけてバランスのよい食事も手作りしています」。更年期の不調は解消し、年に1回の健康診断の数値は20歳ころと同じくらいをキープ。少々メタボ気味だった夫もコロナ禍で家中心の生活になると、バランスの取れた食事のせいか、健診数値が標準値になってきたそう。「やはり健診の数値は心強い目安になるし、いい励みになりますね」と夏目さん。

ウォーキングのコースとしてお気に入りの緑あふれる公園=夏目さん(仮名)提供
ウォーキングのコースとしてお気に入りの緑あふれる公園=夏目さん(仮名)提供

自分や家族だけでなく、親の健康も気がかりになり始める時期です。今、ひとり暮らしをしている義母(84)と、実母(75)とともに暮らしているものの4年前に脳梗塞(こうそく)を患った実父(77)は、ともに認知機能の低下が心配な状態だそう。義母にはヘルパーさんを週1回頼み、入浴前には夏目さんの携帯に電話をしてもらうなど、さまざまな工夫を試行中。実父には、実母を介して少しでも体を動かして外に出るよう言葉をかけてもらい、サポートしながら買い物や通院に出かけられるようにしているそう。「父にはつい強く言ってしまいます。でもみんなが心配していることを伝えることで、最近は父もウォーキングをしてくれるようになりました。誰でも年を重ねれば病気にはなるけれど、家族みんなが、心の幸福で満たされていれば、それも健康といえるのではと思っています」。

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