懐メロでTRFと一緒に踊るDVD「リバイバルダンス」　朝日新聞社も開発協力

2022.03.21 なかまぁる編集部

エイベックス・エンタテインメント（本社・東京）所属のダンス＆ボーカルユニット「TRF」のSAMさんらが考案し、昭和、平成のヒットソングに合わせて楽しく踊ることで、脳と身体を元気にする「リバイバルダンス」のDVDパッケージが発売されました。

朝日新聞社は同社とともに、高齢者が運動などをしながら認知症に備えるプロジェクト「リバイバルライフ」を展開しており、DVDの開発にも協力しました。インストラクターを派遣するワークショップも随時募集しています。詳しくは「リバイバルライフ」の公式HPをご覧ください。

DVDパッケージには、加齢によって低下する運動能力の向上を主な目的とした「運動編」と、認知機能改善を目指す「脳活性編」の2枚組組みのDVDに加えて、ダンス楽曲で使われるオリジナル音源を収録したCDも付いています。

リバイバルダンスは、TRFのSAMさん、ETSUさん、CHIHARUさんが専門医や理学療法士の監修のもとで考案しました。

ダンス楽曲には、美空ひばりさんの「お祭りマンボ」、キャンディーズの「年下の男の子」といった昭和～平成期の歌謡曲計11曲が選ばれています。いずれも、多くの人に知られ、口ずさむことができる楽曲ばかりです。

1枚のDVDは、ウォーミングアップ→レッスンパート→ダンスパート→クールダウンという約90分の構成となっています。楽曲をメドレーでつなぎ、気持ちを若返らせながら、飽きずに踊れるように工夫されています。TRFのメンバーが、全身の筋肉や関節を効果的に動かせる振り付けや、ストレッチ法などについて、わかりやすくレクチャーしています。ダンスは、椅子に座ったままで行うこともできます。

【収録曲】

共同研究で効果を測定

3月7日に東京都内で開催された制作発表会では、エイベックス・エンタテインメントと東京大学先端科学技術研究センター、理化学研究所で行った共同研究について、研究を主導した東大先端研の宮崎敦子特任研究員による解説もありました。

共同研究では、60歳以上の健常者約90人を対象に、ダンスを実施する「ダンス群」（30人）、ノルディック歩行（2本のポールを使う歩行方法）を実施する「歩行群」（28人）、何もしない「無介入群」（29人）の3グループに分け、「ダンス群」と「歩行群」の方には週3回45分のトレーニングを4週間実施してもらったとのことです。

その前後で、軽度認知障害（MCI）をスクリーニングする検査「MoCA」（モカ）の数値変化を測定したところ、「ダンス群」は「歩行群」に比べても有意な改善傾向が見られました。「無介入群」では全般的な認知機能を示す点数が悪化していました。

運動機能では、「ダンス群」は特に、下肢の関節が動く範囲が、実施前よりも改善する結果が得られました。転倒防止の効果などが期待できそうです。

ダンスなどの有酸素運動は、脳の機能維持につながることが分かっている上に、DVDを見ながら、振り付けを覚え、まねをしながら踊るという、1度に2つ以上の課題をこなす「デュアルタスク」をこなすことは、認知機能の維持・向上に非常に重要だといいます。こうしたことから、リバイバルダンスについて、宮崎特任研究員は「有酸素運動＋デュアルタスクで、すばらしいトレーニングになります」と話しました。

SAMさんからのメッセージ

制作発表会終了後、SAMさんは、朝日新聞の取材に対して「ダンスには、日常ではしない動作がたくさん含まれるので、ふだん使わない筋肉を自然と使うことができます。振り付けを覚えたり、音楽とタイミングを合わせて体を動かしたりすることは、脳への刺激にもなります。さらにリバイバルダンスは懐かしい曲を使っているので、昔を回想することもできます。できるだけ長く健康でいるために、信じられないくらいポジティブな要素がつまっているんです。習慣にすることが大事。そのためには楽しいものでないといけない。リバイバルダンスは『今日もやらなきゃ』ではなくて、『今日もやりたい』と思ってもらえるようなものを目指しました」と話しました。

【DVDデータ】

• タイトル：リバイバルダンス
• 考案者：TRF（SAM、CHIHARU、ETSU）
• セット内容：DVD2枚、CD1枚
• サイズ：192×136×44（ミリメートル）
• 重さ：350グラム
• 価格：9,900円（税込・送料別）
• 発売日：2022年3月14日
• 発売・販売元：エイベックス・エンタテインメント
• 購入方法：朝日新聞SHOPのフリーダイヤル（0120-013-0193）か、専用サイトで

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