帰省時がチャンス! 確認しておくべき親の情報 アンケート結果発表
なかまぁる編集部
実親の好きな食べ物や趣味については、子どもの半数以上が明確に「知っている」と答えたものの、総資産については3割弱――。なかまぁる編集部が行った「実親の重要な情報に関するアンケート」の回答からは、実親に関わる情報について子どもとの間で共有できているものと、できていないものが見えてきました。これまでの病歴やアレルギー、延命治療が必要になったときの親の意思などは、突然の入院や事故の際に必要となる情報です。年末年始に実家に帰省される方もいることでしょう。親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。
アンケートは11月17日~12月7日に実施し、123人の方から回答をいただきました。アンケートの結果をご報告します。
「実親とどのくらいの頻度で会っていますか?」という質問に対しては「1カ月に数回」「半年に1回」がそれぞれ16%、「1カ月に1回」が15%で、ほぼ同じ割合。そのほか「同居している」が25%いました。「その他」と回答した人々の内容を見ると、普段ならば定期的に会っているのだけれど、コロナ禍で会えていない、回数が減っているという人が複数いました。
「実親と主に話す手段」についての問いに対しては、6割超が「直接会って話す」と答えました。次いで、「電話」が2割。最近、急速に広がっている「ビデオ通話」については、活用しているのは1割強でした。
総資産や保険の加入状況 約2割が「全く知らない」
様々な項目について、実親についてどれだけ知っているかを尋ねたところ、「趣味」「好きな食べ物や嫌いな食べ物」「これまでにかかった病気やケガ」「現在治療中の病気やケガ」については、明確に「知っている」と答えた人が5~6割強に達しました。一方で、「総資産」や「加入している保険」について「知っている」のは3割前後に減り、「なんとなく知っているが詳しく知らない」が半数ほどを占めました。「まったく知らない」人も2割に達しました。
延命治療の意思確認の有無は半々
突然の入院や事故の際に必要となるのが、延命治療に対する親の意思。「確認している」が51%、「確認していない」が49%で、ほぼ半々の結果となりました。「確認している」と答えた人に、具体的な内容としてどのようなことを確認しているかを尋ねると、「人工栄養(胃ろう)」が19%、「人工呼吸器」が16%、「人工透析」が7%でした。「延命治療はすべて」が41%。「その他」の中には「本人がノートに書いています」といった答えもありました。
治療に関係してくる「アレルギー」について、「知っている」は20%、「なんとなく知っているが詳しくは知らない」が15%、4%の人は「まったく知らない」と回答しました。そのほか61%は「アレルギーはない」とのことでした。
終のすみかについて「確認していない」 3割強
「実親が希望する『終のすみか』を確認していますか?」という問いに対しては、「自宅」が54%と圧倒的に多く、「介護・福祉施設」は8%、「病院」は5%にとどまりました。一方で、「確認していない」も33%に上りました。
ここまでは、実親について質問してきましたが、最後に義理の親がいる人に対して、「これまでの回答は、義理の親にも当てはまりますか?」と尋ねたところ、「当てはまる」は65%、「当てはまらない」は35%という結果になりました。
なかまぁるでは、このアンケートに答えてくださった人や有識者への取材を進めています。後日、詳細記事を公開予定です