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仲間と一緒に輝き続ける

只今、新しいお仕事にチャレンジ中!

空間認知機能の症状があるメンバーさんは、スタッフが一緒に手を添えて投函します。なかまぁるは、それぞれの「私」が、自分らしく生き続けていくための情報をお届けします。この連載は、東京都八王子市のデイサービスで、認知症当事者スタッフとして働く、さとうみきさんが綴るエッセイです。
空間認知機能の症状があるメンバーさんは、スタッフが一緒に手を添えて投函します。

こんにちは、さとうみきです。

今回は、DAYS BLG! はちおうじ(以下、BLG! はちおうじ)で新たな有償ボランティア活動としてチャレンジを始めた、広告ポスティングの様子をお伝えします。

以前のコラムで、4年間続けてきた地域新聞「ショッパー」のお仕事がお休みになったことを書きました。メンバーさん(BLG! では利用者をメンバーと呼びます)からは、ショッパーのポスティングがちょうど心地良い散歩にもなり、楽しかったと惜しむ声がありました。

そこで、みんなで今チャレンジしているのは、BLG! はちおうじ付近での広告のポスティング。

新しいお仕事に気合いが入ってます!
新しいお仕事に気合いが入ってます!

毎週、配布する地域も、広告の枚数も異なるので、一番初めはスタッフも慣れずに悪戦苦闘しました。現在も頑張って工夫中です。そんな難易度の高いチャレンジには、認知症当事者スタッフのわたしは、メンバーさん寄りのサポートを担当しています。

ショッパーのときのように、先頭を切ってメンバーさんを引っ張っていけないもどかしさを感じながらも、他のスタッフと一緒に、メンバーさんのちょっとしたことをサポートしています。

慣れない大変さはありますが、自分たちの足で、BLG! の周辺を歩くことで新たな発見も!

「こんなところにお蕎麦屋さん発見!」
「この公園はいいところだね~」
「あー、素敵な空き家! BLG! の場所に引っ越したいねー」

そんな会話が交わされます。
あるメンバーさんは、かつて建築関係の仕事をされていたので
素敵なお宅があると、建築士としての眼差しで見つめています。
一方、不動産業をしていたメンバーさんは
「ここの地域は(物件を)買っておけばよかったよ〜」

なにげない会話から、メンバーさんが長きにわたり築き上げてきた人生が感じられることも。

メンバーさんに合わせて、スタッフは寄り添いサポートを工夫中です
メンバーさんに合わせて、スタッフは寄り添いサポートを工夫中です

わたしは特に介護の資格は持っていない当事者スタッフですが、「BLG! の仕事」を通して、今のご本人に寄り添うと同時に、その方の長い人生そのものにもご一緒させていただけるけることに喜びを感じます。
こうして、わたしの「立ち位置」も大切な仕事なんだという実感と充実感とともに、
メンバーさんと共に輝き続ける楽しさも感じております。

わたしはまだまだ、気持ちにも波があります。
BLG! に出向くことができなくなることもありますが、

ちょっと頑張って一歩踏みだしてBLG! を訪れると
やはりそこは、優しく笑いが絶えない「素でいられる居場所」です。
それはメンバーさんだけではなく、わたしにもスタッフにも感じられることなのです。

そんな仲間と共に、これからも楽しく活動にチャレンジして行きたいと思います。

たくさん歩いて、お疲れさまでしたー。
たくさん歩いて、お疲れさまでしたー。

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