見栄晴はパーで確定 人事採用のコツはジャンケンにあり? 欽筆7
欽ちゃんこと萩本欽一さんが、自ら考えた格言や生き方のコツを筆でしたためます。何時間も、ときには何日もかけて書き上げるという味わい深く温かい欽ちゃん直筆の書を、短いインタビューと合わせてお届けします。
70年過ぎたら ジャンケンでチョキ出すと 周りがびっくりする
人間、年をとると中途半端なことに神経を使わなくなるのね。ジャンケンしようってなっても、グーかパーしか出さない。しかもだいたいパーを出す。一番何も考えずに出せるでしょ? だから年寄りがチョキを出すと、みんなビックリするの。
むかし『欽ちゃんのどこまでやるの!』のオーディションで見栄晴を選んだ時、「最後はジャンケンで決めるからね」って言ったの。そしたらディレクターが「彼はパーを出しますよ」って言うから、僕が「じゃあ相手はグーかもね」って返したら、本当に見栄晴がパーを出して相手の子がグーを出した。間抜けな奴っていうのは、本当にパーを出すもんなんだ。(笑)
だいたいさ、とっさにチョキを出してくるなんてのは相当な優れ者だよ? だから会社で新入社員を採用する時は、面接なんかしないで、そういう一瞬の行動で判断したほうが余程いい人材が採れると思うんだけど、どうだろね?