介護施設で、あるある探検隊♪

コロナ対策は社会的距離。介護レクにはナニ的距離?あるある探検隊の活動報告31

「あるある探検隊」のリズムネタで一世風靡したお笑いコンビ・レギュラーの松本くんと西川くんは、いま介護施設をまわっています。テレビや劇場の一般客相手と違って、施設の利用者さんたちを笑顔にするのは、やっぱり難しい! そんな2人が見つけた、今日の介護現場の“あるある”は――。

レギュラーと介護施設のみなさん
写真は毎回、レギュラー公式マネジャーがスマホで撮影した「渾身」の1枚です!

レギュラーの2人は、介護レクリエーションには“適正な距離”があると言う。距離と言っても「心の距離」ではなく「物理的な距離」のこと。心の距離は近いほうがいいが、物理的な距離は近ければいいというものでもないらしい。

この日、2人は神奈川県の公会堂で、介護レクリエーションを実際に体験してもらう講演会をしていた。会場には老若男女が約400人。舞台から客席まで4〜5メートルと比較的大きめのハコである。

一体感が生まれにくいケースだが、この日の会場はなぜかノリノリ。2人の定番ゲーム「トントンサスサス」(童謡のリズムに合わせて片方の手をグーにして太ももの上でトントン。もう片方の手は、パーにして太ももをサスサスとさするゲーム)が始まると、それだけで客席は大盛り上がり。しかも、ここからがいつもと違った。

「僕が手を叩いたら、右手と左手を入れ替えてください。♪でんでんむしむしかたつむり〜……ハイ(拍手)」

そう言って松本くんが合図の手を叩くと、客席でもそれをマネて「ハイ」と言って手を叩く人が続出。さらに松本くんが、「トントンサスサス、オッケーです」と腕で大きな丸を作ると、腕を上げて今度はそれをマネする人が。

「いやいや、これはマネしなくていいんです! それにしても、こんな大勢で丸を作ると壮観やなあ」

これまで数え切れないほどの「トントンサスサス」をやってきたが、こんな現象は初めて。松本くんのことをマネするゲームと勘違いしたのかなんなのか、「距離とは関係ないなにか」が掴めそうで掴めない2人であった。

松本くん あのときはなぜだかわからないけど、一体感がめっちゃあったなあ。

西川くん 僕らの経験からすると、あれだけ広い会場でたくさんの人がいたのに珍しいよな。舞台と客席との間の距離もあったし、ノリにばらつきがあっても仕方がないケースだったのに。

松本くん ホンマ、お客さんとの距離感は大事やからな。心の距離感もそうやけど、同じくらい大事なのが物理的な距離感。とくに介護レクリエーションでは、客席との距離感が大切やね。

西川くん 僕らにとってちょうどいいのは、舞台と客席の間が1〜2メートル、客席が50人くらいまでやろか。これが僕らの基本形やね。あんまり近すぎても僕ら声がデカいから、びっくりされてしまうのが関の山だし。

松本くん あと形も大事やね。理想的なのは、僕たちを中心に丸〜く囲んでもらうような扇形。横に広がりすぎたり、舞台の位置が高すぎたり、舞台と客席の距離が広すぎたりすると、一体感が生まれにくい。

西川くん そうそう、だからあのときの、舞台の位置が高くて客席まで5~6メートルという音楽会みたいなスタイルは本来、ダメなパターンなんやけどな。まあ、僕らも広い会場での講演会をけっこうな数こなしてきているから、ノウハウができつつあるのは事実やけど。

松本くん とはいえ、ドッカンドッカンいけるかとなると、やっぱり、基本的にはこぢんまりとした会のほうがコントロールしやすい。お客さんとの距離が遠いと、笑い声が僕らのところまで届かへんやろ。僕の場合は、お客さんの笑い声に励まされるタイプやからね。すぐ近くに笑い声が聞こえるほうがやりやすい。

西川くん その意味では、僕は目の前にお客さんがいるより、むしろスタッフさんだけのほうが落ち着いてできる場合もあるで(笑)。

松本くん 西川くんは、気にしいやからね。そう言われてみれば、新型コロナの影響で、吉本興業が劇場をお休みにして無観客の舞台をネット配信しているやん。僕らも出演させてもらったけど、西川くんはなんかいつもよりのびのびしていたかも(笑)。

西川くん いつも無観客でもいいくらいや(笑)。というのは冗談として、たしかにいまみたいな事態だからネット配信もアリだけど、僕も基本的には、生のお笑いを見に来てほしいというのはあるで。生の笑いはやっぱり違うもの。

松本くん 何が起きるかわからないドキドキ感があるからな。介護施設での介護レクリエーションも同じや。会場との掛け合いが重要やからね。

西川くん だから、僕らの介護レクリエーションをいつでも施設でできるようにDVDで映像コンテンツにしたらどうかというアイデアが、会社からも出ていたけど、なかなか形にするのが難しいという結論になったんよね。

松本くん 僕らのレクリエーションは利用者さんたちとの会話形式だから、一方通行の映像を流すだけでは無理やろう。歌手やマジックの人なら、ありかもしれへんけど。

西川くん でも、今回やってみて思ったけど、ネットの生配信なら、もしかしたらイケるかもな。施設のほうにも司会役の人がいて、利用者さんの声を拾ってくれたりするとリアルに近い感じでできそうやね。

松本くん 確かに、面会や外出も制限されてストレスがたまっている利用者さんも多いだろうから、やってみる価値はあるかもしれへんで。僕らも、生でスベるストレスが減るから一石二鳥や!

西川くん 松本くん、それはたしかにアルな!

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