介護施設で、あるある探検隊♪

ボッチャに白熱したらボッチになった あるある探検隊の活動報告16

「あるある探検隊」のリズムネタで一世風靡したお笑いコンビ・レギュラーの松本くんと西川くんは、いま介護施設をまわっています。テレビや劇場の一般客相手と違って、施設の利用者さんたちを笑顔にするのは、やっぱり難しい! そんな2人が見つけた、今日の介護現場の“あるある”は――。

レギュラーと介護施設のみなさん
写真は毎回、レギュラー公式マネジャーがスマホで撮影した「渾身」の1枚です!

2020年の東京パラリンピックに向けて、レギュラーの2人は最近、子どもたちとパラスポーツを楽しむイベントに参加する機会が増えている。そんななか、西川くんの意外な才能が開花した。パラリンピックの正式種目にもなっている「ボッチャ」と呼ばれるパラスポーツである。

ボッチャは、2チームに分かれて、それぞれ赤、青の持ち球を転がしたり、投げたり、ほかのボールに当てたりすることで、いかに目標の白い球に近づけるかを競う。カーリングに近い競技と思っていただければ、イメージしやすいだろう。

そこで求められるのは、戦略とテクニック。脳性麻痺や四肢重度機能障害の人たちも、専用の台から球を転がすことでハンデなく参加できる。その楽しさを子どもたちにも知ってもらおうという趣旨のイベントである。

ところが……このとき初めてボッチャに挑戦した西川くんだったが、第1投目から天才的な球さばきを発揮。敵チームはもちろん、味方チームさえ手も足も出せないほど、持ち球を白い球に接近させてしまった。勝負あり。

「眠っていた才能をとうとう見つけてしもうた!」

悦に入る西川くんだったが、何もしないままゲームが終わってしまった子どもたちからは、「えーー!」と大ブーイング。

子どもたち相手に面白おかしく盛り上げる松本くんの脇で、子どもそっちのけでひとり盛り上がる西川くんであった。

松本くん しかし、大人げなく勝っていたね。芸人なら、子どもに花を持たせるのが普通やろ。それを、子どもたちを押しのけるって……ほんとびっくりしたわ(笑)。

西川くん 眠っていた才能というかね。やっと見つけたなと(笑)。学生時代は野球をやっていたから、球がどう転がるとか、感覚でわかっちゃったんですわ。わっはっは。

松本くん 着地点でピタリと止まるボールだったり、そこからカーブして転がるボールだったり。誰にも教わっていないのに、西川くんが知らず知らずにボッチャのテクニックを使いこなしていたのにも驚いた。

西川くん 何回かやってみたら、自分でもびっくりするくらい上手くなっちゃって。あれは、けっこう頭を使うんやで。2球目でわざとはずして隙間をつくったり。

松本くん はい、はい。しかし、ボッチャは子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、みんなが楽しめる素晴らしいスポーツやね。西川くんみたいに空気読めない大人がいると台無しやけどな(笑)。

西川くん もともと重度脳性麻痺の人らに向けて考えられたスポーツというだけに、片手さえ動けば、誰でも参加できる。パラリンピックの競技にもなっているスポーツだし、介護レクリエーションの一環で施設対抗試合とかを開催したら、きっと盛り上がるで。

松本くん 実際、介護レクリエーションにボッチャを取り入れている施設も増えているらしいやん。身体を動かすだけでなく、氷上のチェスとも呼ばれる「カーリング」にも似ていて、頭もしっかり使うのがええんやろうね。
僕らも介護レクリエーションの現場でさっそく使ってみようと思ったんやけど、調べてみたらただひとつ、ちょっとした落とし穴があった。道具がけっこう高いんや。3万円くらいする……。僕らの介護レクリエーションは、道具もおカネも使わないのが基本やからね。そこで足踏みしてしまって、まだ実現には至ってないんやけど。

西川くん そういえば松本くんも、何とかいうパラスポーツが上手らしいやん。僕のボッチャほどじゃないだろうけど。

松本くん 僕のはゴールボールやね。視覚障害者の球技で、簡単に言うとサッカーのPK戦みたいなもので、鈴の入ったボールを手で転がしてゴールを狙うスポーツや。プレーヤーは1チーム3人で、みんなアイシェード(目隠し)をしているので、頼りは鈴の音だけ。ボールはどう転がしてもいいんやけど、国によって転がし方が違うのも面白い。たとえばメキシコは後ろを向いてお尻からバウンドさせて転がすとか、アメリカは一回転しながら転がすとか。さながら異種格闘技戦や。

西川くん じゃあ、日本は?

松本くん それがゴールを叩いたり、選手がジタバタしたりして、相手に音を聞こえないようにするというワザを使っていて……。

西川くん 日本らしくない“小ズルさ”はあるが、それはそれで人間味があってええな。

松本くん まあ、でも日本はチームプレーがすごいんやで。ゴールボールは1人対1人でやる子ども向けもあるし、これも介護レクリエーションに採用できるかも!
こんなふうに介護レクリエーションに取り入れたら面白そうなパラスポーツは、もっとたくさんあると思うで。健常者も障害者も、子どもも大人も、そして認知症の人も、みんなが楽しめるスポーツがどんどん増えていくといいな。

西川くん いつか介護施設対抗のボッチャ大会があっても、僕は遠慮せずに華麗なるプレーを見せつけるでー!

松本くん 西川くん、それはたしかにアル……いや、ナシやで!

(編集協力/ Power News 編集部)

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