みんなが心開いて「素」になれる場所 

村山さんと富山講演会旅行の前に思い出したこと~DAYS BLG! の活動報告

沖縄ラン伴で最終ゴールを決めた村山さん

今回は思い出話から。

あれは3年前に沖縄県で開催された「RUN伴」(らんとも。認知症の人や家族らが参加するランニングイベント)で、やはりメンバーさん(私たちDAYS BLG!では、利用者という言葉は使いません)と一緒に参加したときのことです。ゴールのあとの懇親会で泡盛をたらふく飲み、前田はだいぶ酔いがまわりました…。一方、メンバーさんのお一人の村山さんは、そんな懇親会の後も宿泊先ホテルを出て飲み直しに。そんなこととはつゆ知らず、ホテルのベッドでダウンしていた前田です。

翌朝、「村山さんの姿が見えないぞ!」の一言から、行方がわからなくなっていることが発覚。沖縄県内(特に那覇市)に捜索をかけて、RUN伴実行委員会の方たちや関係者全員で捜索本部を設置。村山さんの写真が入ったチラシを500枚印刷して手配りし、主要な駅や空港、更には飲食店や物産店まで情報収集とチラシの掲示を依頼して周りました。前田は那覇署へ出向き、なんと捜査一課へ通されて事情聴取と捜索願を出したあと、電話連絡したり、ビジネスホテルやカプセルホテル、サウナやスーパー銭湯、村山さんが行かれそうな箇所を探したりと、てんやわんや。
捜索本部はSNS(FacebookやTwitter)を駆使して、県内や那覇市内の方々へ情報を流し、どのチームがどこを探しているか等、逐一情報を共有していきました。
午後も遅くなるといよいよメディアも動き出し、琉球新報も取材に入り、県内で情報を求め始めました。そんな動きをしていた夕方、なんと村山さんが無事に発見されたとの一報が入りました。超一流ホテルのフロント付近を歩いている人が村山さんだという情報です。急ぎ、村山さんの元へ駆けつけます。

そして村山さんは語り始めます。
「飲み直しに出たら、宿泊しているホテルが分からなくなっちゃって」
「飲み屋を出て最初に視界に入ったホテルへチェックインした訳さ」
「そしたら持ち金が無くてチェックアウトが出来なかった」
「でも俺、荷物も持ってないし、ここは沖縄だし、皆とはぐれてしまっているという実感はあった」
「どうしたもんかと考えながらフロントの前を行ったり来たり」

ようやくここで私たちは、村山さんが飲み直しに出掛けたのだということを知ったのです。村山さんの現役バリバリ営業マン時代は、必ず一人で飲み直してから帰宅するというパターンだったそうです。なるほど!
沖縄県や那覇市、RUN伴実行委員の方々や関係者の方たち、捜索に関わったすべての人たちに感謝です。しかし、これを理由に村山さんの外出や旅行を諫めることはしません。なぜなら、ただ飲み直してホテルが分からなくなっただけなのですから。

あわせて読みたい

この記事をシェアする

この連載について