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『99歳 母と暮せば』

映画「99歳 母と暮らせば」の1場面

【この作品は……】

ニュース映画の企画者だった谷光章さんが99歳になる実家の母を訪ねると、近くに住む家族から「ご飯さっき食べたばかりでしょ!」と怒られている姿を目にします。明るかった母が、申し訳なさそうに小さくなるのを見た谷光さんは、神奈川県藤沢市の家へ戻ることを決め、母との2人暮らしにカメラを向けます。

【あらすじ】

2017年に白寿の祝いを受けた谷光さんの母、千江子さんは、親族に貸してもないお金を「2カ月たっても返ってこないわ」と言い出したり、夜中の3時に起きてきて「夕食、食べたん?」といいながら、食事を始めたりします。体の衰えも進みます。腰の痛みに悩む千江子さんは、ある日、ベッドで横になったまま朝食をとろうとします。谷光さんが「寝て食べちゃいけないことでしょう」と注意すると、「いいのよ、隠居は」と言い張る母……。腰痛の原因は、腰の骨がつぶれる腰椎(ようつい)圧迫骨折だとわかります。庭先に咲く花々から季節や時間の移ろいが描かれ、シーンの折々に若い頃の千江子さん写真が映し出されると、老いは、誰もが迎える当たり前の日々であることを教えてくれます。

映画「99歳 母と暮らせば」の1場面
映画「99歳 母と暮らせば」の1場面

【公式サイト】

「99歳 母と暮せば」

【登場人物】

谷光章(たにみつ・あきら)監督、谷光千江子(たにみつ・ちえこ)さん/谷光監督の母、谷光賢さん(たにみつ・けん)さん/谷光監督の兄、谷光育子(たにみつ・いくこ)さん/谷光監督の義姉

  • 企画・撮影・編集・ナレーター:谷光章
  • ミュージックエディター:井口明夫
  • サウンドエンジニア:引間保二
  • イラスト:はまぐり涼子
  • 製作・著作・配給:イメージ・テン
  • 共同配給:ムービー・アクト・プロジェクト

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