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今日は晴天、ぼけ日和

「そうなんだ」と思えないときもあっていいよ 介護を続けるために大切なこと

《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》

「この人が私の実の父よ」『えっ、ぬいぐるみ』「そうなんですね」

訪問介護ヘルパーをはじめた時、上司から「どんな状況でもまずは『そうなんだ』と受け入れなさい」と教わった。

「俺のカツ丼食っただろ!!」「ないんですね。それじゃ、大変でしたよね」

たしかにどんな時も共感は、高齢の方を理解するための第一歩になった。

「びっくりしちゃったね」一番の共感は自分自身に

でもすべてを受け入れられるほど、できた私ではないから。

認知症を深めた方とのコミュニケーションで介護者は、共感をもって関わることが基本とされています。

けれど、その基本こそが介護者を苦しめることがあります。

「いつも共感なんてできなくて、当たり前」

そんな自分自身への温かな共感こそ、介護を続けるためにも大切にしたいものです。

《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》

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