「そうなんだ」と思えないときもあっていいよ 介護を続けるために大切なこと
《介護施設で働く漫画家、高橋恵子さんの絵とことば。じんわり、あなたの心を温めます。》
訪問介護ヘルパーをはじめた時、上司から「どんな状況でもまずは『そうなんだ』と受け入れなさい」と教わった。
たしかにどんな時も共感は、高齢の方を理解するための第一歩になった。
でもすべてを受け入れられるほど、できた私ではないから。
認知症を深めた方とのコミュニケーションで介護者は、共感をもって関わることが基本とされています。
けれど、その基本こそが介護者を苦しめることがあります。
「いつも共感なんてできなくて、当たり前」
そんな自分自身への温かな共感こそ、介護を続けるためにも大切にしたいものです。
《高橋恵子さんの体験をもとにした作品ですが、個人情報への配慮から、登場人物の名前などは変えてあります。》