若いのに認知症? おかしいと思ったらまずどこへ行く
取材/熊谷わこ
自分や家族、知人に「おかしいな?」という症状が現れたとき、まずはどこへ行ったらいいのでしょう。年齢や希望などに分けて詳しく解説します。
認知症は高齢者に多い症状ですが30~50代で発症することもあり、64歳以下で発症した場合に「若年性認知症」※といわれます。若い人は症状が出ていても認知症だとは思わず、発見が遅れてしまうことも。医療機関や地域包括支援センターだけでなく、若年性認知症に特化したサポートも利用しましょう。
異変を感じた時の相談機関は、「医療機関」と「地域の相談窓口」の大きく二つに分けられます。診断を希望していたり、持病で通院している病院に相談しやすいかかりつけ医がいたりする場合は、まず医療機関へ。医師が「認知症の疑いがある」と判断した場合は、専門医に紹介してもらえます。
一方、各地域には主に高齢者を対象にした相談窓口として「地域包括支援センター(地域によってはすこやかセンター、おとしより相談センターなど名称は異なる)」が設けられ、認知症の相談にも応じています。64歳以下の若い人も地域包括支援センターで認知症の相談ができますが、各自治体には64歳以下の若い世代に特化した「若年性認知症支援センター」も設置され、より絞り込んだ情報が得られるので、相談窓口の一つとして活用してください。最初の相談先がどこであっても、医療機関と相談機関が連携を図り、速やかな診断や支援につながっていきます。
※ アルツハイマー型であれば「若年性アルツハイマー」など、種類によって別の呼ばれかたをすることがあります
▼認知症?と思ったら 相談先をイラストで解説 65歳以上の場合
【特集「若年性アルツハイマーと向き合う」をみる】