デイサービスに行く必要はある?認知症当事者に専門家が助言
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介護で、デイサービスやショートステイなどのサービスを利用することがあります。しかし、本人が気乗りしないことも。行く意味とはなんでしょうか?専門家に聞きました。
Q デイサービスに行っても楽しくありません。行く意味はあるのでしょうか?
【答える人】
- wiwiwキャリアと介護の両立相談室長 角田とよ子(つのだ・とよこ)さん
- 御茶の水女子大卒。埼玉県立高校家庭科教員、お茶の水女子大学および共立女子短期大学勤務を経て2004年より社会福祉法人浴風会勤務。介護支え合い電話相談室室長として、のべ4万5000人以上の介護家族の悩みに寄り添った。2016年株式会社wiwiwにシニアコンサルタントとして入社、2017年より現職。
A デイサービスが楽しくないのは、なぜでしょうか? レクリエーションに興味が持てませんか? 仲の悪い人がいますか? 人と話すのがおっくうですか?
デイサービスに行くメリットは、生活のリズムができることと、人とふれあえることです。認知機能を維持させるために必要な、脳へのさまざまな刺激を受けることができます。
デイサービス以外の場所で人とふれあったり趣味を楽しんでいるなら、無理して通うことはないでしょう。しかしせっかくのサービスですから、行って自分なりの楽しみ方を探してはいかがでしょうか。送迎の車中から景色を眺めるだけでも、脳はよい刺激を受けるそうです。
あなたがしてみたいことを伝えたり、他の日なら気の合う人がいるかもしれないと相談したり、楽しいデイサービスになるように職員にお願いしてみましょう。ケアマネジャーに、あなたに合う別のデイサービスを探してもらうのも一案です。