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へもでもできるもん

奔走するも見つからない父のケアマネ 折れる心を打ち明けたのはまさかの人

現役のケアマネジャー「へも」の周りでおこる出来事を、本人が描きおこします。
会社で役職に就いていて、無駄にプライドが高い江羅総太さん(67)を主人公とした新シリーズのスタートです。妻の和江さん(67)、娘のぶり子さん(37)と暮らしていましたが、ある日、総太さんが自宅で突然、倒れてしまい入院することになりました。ぶり子さんは、父が退院したら介護保険サービスが必要になると思っていますが、介護保険のことはよく分かりません。相談しようと市役所を訪れたのですが…。

娘江羅ぶり子さんは、父総太さんが退院したら、介護保険サービスが必要になると考えた『いつ退院になるか分からないけど』
ぶり子さんは仕事の休憩時間を使い、市役所に向かった『介護保険のことがよく分からないから相談してみよう』
まず、要介護認定の申請を行う「お父さまの認定調査の結果と医師の意見書により、要介護度が決められます」「そうか・・・認定調査を受ける必要があるんですね」
「介護保険サービスを利用するには、ケアマネがいた方がいいですね。この一覧表からケアマネを探してください」『え? 私が探すの?』
「この地域はケアマネが不足しているので、他の市町村のケアマネに依頼しても大丈夫ですよ。もし、見つからなければ、また相談してください」「はい・・・」
ぶり子さんは市内の居宅介護支援事業所に電話をかけた。「あの・・・父を担当してくれるケアマネを探しているのですが・・・」「すみません・・・今、うちの事業所は手いっぱいで担当できません」
その日の夜、ファミレスにて「市役所からもらった一覧表を見て何件か電話してみたけど、ケアマネが見つからなかった」また明日もかけてみるけど・・・
「もう・・・嫌になってきたよ、ハァ」「うむー」なぜ? どうして、へもがいるの?

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