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へもでもできるもん

介護サービスから次々卒業!思い出詰まった畑が生み出す新たな望みとは

現役のケアマネジャー「へも」の周りでおこる出来事を、本人が描きおこします。
——肺炎で入院していた宝連そうさん(80)が退院し、わが家での生活に戻りました。一生懸命にリハビリに取り組み、念願の畑作業も再開。すると、そうさんからは「あれはいらない」「これも必要ない」との要望が寄せられるようになりました。どうなっているの!?

そうさんと今後のサービスについて話し合う「あとリハビリとヘルパーさんも必要ないわ。「え? 通所リハビリテーションと訪問介護も中止に?」
「ちょっと息子さんに確認しますね」『息子さんの意見も聞かなきゃ』ピポポ、パポピポ
「母は入院する前、リハビリやヘルパーさんを使ってなかったし、中止で大丈夫です。母の希望通りにして欲しいです」「そうですか」
「手すりの貸与はどうしようか…玄関とあと居間の手すりもあるな」「手すりは今も使ってるよ」
『玄関の上がりかまちは段差が高いし、居間の手すりは立ち上がりの時、必要だ。手すりがないと転倒の危険が高い』
通所リハビリテーションと訪問介護は終了、歩行器を返却し、手すりは継続して使用することになった。元気になって、介護保険サービスの利用が減ることは喜ばしい!!
そして、畑の野菜たちが育った頃、そうさんは思った「豊作だ。そうだ」
「この野菜を使って、毎日料理をしたいな」

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