新しい仲間のために〜@町田〜BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、東京都町田市にあるBLG町田(DAYS BLG!)からの報告です。
BLG町田の伊藤です!
このたび神奈川県相模原市に10月1日、地域密着型通所介護事業所「BLG相模原」がオープンしました。オープンにあたり、活動体験・見学会に参加してくださった方にBLGの雰囲気を知っていただくために、BLG町田のメンバーさんがBLG相模原の開所の準備を手伝うことになりました。
9月中は3回、お手伝いに行きました。庭の整備、頂き物の食器の片付け、パンフレットの折り込みなどを行いました。
ある日には、BLG相模原の利用を検討したいというAさんが見学に来られ、一緒に庭の整備を行いました。来るまでは気分が沈んでいたというAさんですが、もともと好きな庭作業ということもあり、到着すると気分が変わってすぐに皆さんと草を抜いていました。これもBLG町田のメンバーさんのチカラ、場のチカラなんだと思いました。活動が終わった後には、「来られたらまた来ます」という言葉もいただき、無事10月からのご利用も決まりました。しばらくはAさんと一緒に活動できるよう、定期的にBLG相模原のお手伝いに行く予定です。
また、別の日には近所に住むボランティアグループのお一人で高齢の方が来られて一緒に庭の整備を行いました。活動後にその方とメンバーさんがこんな会話をしていました。
「どこまで帰るんですか?」
「ここから20分ほど歩いて帰ります」
「大変ね。あなたもこれからも頑張って歩いてね。私も歩くから」
「こんな出会いもあるのね」
「また会いましょう」
活動を通してお互いを励まし合える、こんな出会いや思わぬ出会いを生み出せるのもBLGの良いところだと思います。
出会いもあれば、別れもある。そんな一幕もありました。相模原の立ち上げに関わるスタッフと、同じ時期にBLG町田に関わり始めたBさんという方がいます。もともとそのスタッフとBさんの自宅が近いこともあり、特別な思い入れもあったのでしょう。
「(スタッフが)町田からいなくなって、こっちに来ることが信じられない」
「でも、ここで頑張るのよね。いつでも呼んで! 手伝いに来るから」
と激励の言葉を贈っていました。
BLGだからこそ、こんな素敵な出会い、そして別れというよりは新たな地域への広がりが出来ているんだな、と感じました。