横浜信用金庫での新入職員研修へ@町田〜BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、東京都町田市にあるBLG町田(DAYS BLG!)からの報告です。
こんにちは、BLG町田の伊藤です!
横浜信用金庫の新入職員61名に向けて、「当事者から学ぶ認知症サポーター養成講座」を開催しました。
以前、メンバーさんと町田市にある横浜信用金庫成瀬支店の方とで、地域で一緒に何かできないかという話をしていました。その中で、「様々な方が来店する銀行に関わる方に、認知症と診断された方について知っていただき、そういった方でも利用しやすい工夫や店舗作り、地域作りのきっかけになれば」という思いを共有し、実現に至りました。
メンバーさんが講師となり、認知症を体験している本人だからこその思いや気づき、今までは見落とされていたことを伝えました。
職員の皆さんは話を聴く中で、「認知症」のテーマに対しネガティブに捉えていた事柄を、ポジティブに変換することができたようです。
受講者からは「認知症の方々もはっきりとした“自分”があり、それを尊重しなければならないことを改めて実感しました。できないことを無理やりするよりも、できることを1つでも減らさないお手伝いをしたいと思いました」との感想をいただきました。
ともに地域を構成するメンバーとして、大切な一歩を踏み出せました。
また、メンバーの1人であるAさんの変化を強く感じる一日でもありました。
AさんはBLGに通い始めたころは、認知症と診断されたことについて、そして自分の様々な症状に対して、認められずにいました。
その日一日何をしたか覚えていられない自分の頭を叩いたり、周りに知られたくないという思いから写真や映像を撮られることを嫌がったりしている様子がありました。
しかし、この日はご自分から講演会に行くことを希望し、振り返りでは、「新入職員の方に『頑張って』という気持ちで話してきました」と話されていました。
講演会を行った次の日、同居しているご家族から「いつもは何をしたか覚えていないのですが、昨日は横浜に行って中華街に行って講演会で話してきた。楽しかったと話していました。SNSに上がった写真を一緒に見ながら話しました」というメッセージをいただきました。
BLGに通うことで、メンバーさん本人にもご家族にも良い変化をもたらすことができたのかなと感じました。