誰もが一人と感じない場所をつくりたい@高知~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、高知県香南市にあるBLG高知(でいさぁびす はっぴぃ)からの報告です。
はじめまして、BLG高知の山中しのぶです。
私は2019年に若年性アルツハイマーと診断された当事者です。
診断後は、とてもつらいときもありました。
そんな中、すでに活動している当事者との出会いから、希望と勇気をもらいました。
「次は自分がそんな存在になりたい」と思い居場所を模索している中、東京都のBLG八王子に見学に行き、見た風景。「介護される側」と「介護する側」ではなく、人と人の関係そのものでした。
「高知にこんな施設をつくりたい!誰もが一人だと感じない居場所をつくろう」。そう決意しました。
「でいさぁびす はっぴぃ」では、みかんの収穫のお仕事もしています。
香南市ではみかん栽培が盛んで、山のあちらこちらにみかん畑があります。
人手不足というお話も聞いたので、「よし!ならば、はっぴぃが仕事しょう!!!」と、同じ市内にある「山北みらい」の社長さまにお願いすると、何と、すぐに「お願いします!助かります!」と。
しかも、休憩時は、水分をみかんで補って下さいって(^-^)
この写真は、休憩中です(笑)。
こちらも同じ香南市内にある「ネッツトヨタ南国のいち青空店」でのお仕事では、洗車はもちろんのこと、何と店内の内職や清掃もしています。
この日は、母の日のギフトカードのほか、お客様にお渡しするプレゼントをはっぴぃメンバーで作成。
内職仕事をはっぴぃがやることにより、トヨタスタッフさんたちは日々の業務に専念でき、お互いが必要な存在になっています。
帰りにはメンバーが、「また、来ます。お仕事下さい」と言えば、トヨタスタッフさんも「今日も助かりました、また、よろしくお願いいたします」と言って下さり、お互いが笑顔になりました。
雨が降り、退屈な日もあります(笑)。
そんな日は、体操したり、将棋をしたり、自身の趣味活動をしたりしています。
誰もが一人だと感じない居場所。
それは、私が一番求めていた居場所なのかもしれません。
これからも、はっぴぃ仲間とともに、笑顔で「今」を楽しんでいきます。