梅雨ニモマケズ@諏訪~BLGの活動報告
認知症の人と「ともに生きる拠点づくり」を進める100BLGは、同じ思いを持つ全国各地の事業所とともに「学び合いのプラットフォーム」となるネットワークをつくっています。各事業所は、それぞれの土地柄や文化に合わせたかたちで運営されています。今回は、長野県諏訪市にあるBLG諏訪(小規模多機能型居宅介護 宅老所いぶき)からの報告です。
こんにちは。BLG諏訪の宮崎です。
今日のお仕事は、障がい者の方々が物づくりなどを行っている福祉作業所「あかね舎」さんから依頼された「藁(わら)の選別」です。
藁の山の中から、指定の長さのものと、そうでないものを選別します。
選別した藁は、長さの揃ったものは正月飾り作りに、
不ぞろいのものは肥料として販売するそうです。
この作業の依頼は初めてでしたが、メンバーさんの中には、
「昔、やったことある」と言う人も。
「だから、手早いんだね」
「私は初めて。楽しい」
そんな会話が繰り広げられていました。
屋外での作業中、あるメンバーさんが立ち上がった瞬間に突風が吹き、
座っていた椅子が倒れてしまうハプニングがありました。
すかさず別のメンバーさんが
「私の椅子の方が安定しているから使って。私は椅子が無くても大丈夫だから」
と声をかけていました。
「まぁ、悪いわね。でもせっかくだからそちらへ行こうかしら」
お互いが近づいたことによって、その後の作業もより一層はかどりました。
ちょっとした風のいたずらが、メンバーさんの距離をぐっと近づけてくれた一場面でした。
作業しているお隣さん同士で、自然に助け合ったり笑いあったり……。
何げないほっこりさが、梅雨のジメジメした雰囲気を吹き飛ばします。
BLG諏訪は今日もそんな一日を過ごしています。