セカンドライフどう過ごす? みんなの生き方は? アンケート結果
更新日 なかまぁる編集部
「人生100年時代」と言われるようになりました。仕事を定年退職したり、子育てが終わったりした後のセカンドライフについて、みなさんは、どのように考え、計画をしているのでしょうか。なかまぁる編集部が行った「セカンドライフに関するアンケート」の回答からは、セカンドライフは「趣味を増やす」という人が4割超いる一方で「働き続ける」という人も2割いました。
アンケートは1月4日~31日に実施し、178人の方から回答をいただきました。セカンドライフに必要な最低資金や、社会で充実してもらいたいものなど様々なことがらに関するお考えも聞きました。集計結果を報告します。
「何歳まで働く予定ですか?」という質問に対しては、最も多い34%の人が「65歳」と答え、次いで「70歳」(28%)、「その他」(26%)、「60歳」(12%)という順になりました。「その他」と回答した方々に具体的に内容を記入してもらったところ、「働けるうちは働く」「健康ならいつまでも」と自発的に働くことを希望している人がいる一方で、「長く働いて欲しいと言われている」というように、周囲から働くように期待されているといった声もありました。「専業主婦は一生の仕事」という意見も複数寄せられました。また、「その他」の回答者のうち2割ほどは、すでに退職するなどして働いていないとのことでした。
次に、「理想の定年退職とは何歳ですか?」と尋ねたところ、回答は「65歳」(32%)、70歳(25%)、60歳(24%)、「その他」(19%)というように、前述の「働く予定」とおおむね同じ傾向でした。
「その他」では「終身現役」「人生に定年ってないと思います」といった意見ほか、「その仕事が楽しくなくなったとき」などのコメントが記されていました。
「今後の転職の検討状況」(複数回答)については、「検討していない」(回答数134)が大多数で、「その他」(18)、「55歳以降で」(16)、「50歳以降で」(9)、「40歳以降で」(5)、「30歳以降で」「35歳以降で」「45歳以降で」が、それぞれ3でした。「その他」では、60歳以降での再雇用を検討しているというものが複数ありました。
セカンドライフは「趣味」を楽しみたい
「セカンドライフは主に何をして過ごしますか?」という問いに対しては、「趣味を増やす」が4割超で最も多くなりました。次いで多かったのは「働き続ける」(21%)で、「家族と過ごす」(20%)、「ボランティア」(7%)が続きました。「その他」(10%)では、「家庭菜園」といった具体的な内容のほか、「仕事+ボランティア」のミックス型を予定しているといった意見が寄せられました。
「定年退職後、誰と暮らす予定か」(複数回答)については、最多は「配偶者」(回答数132)で、次は「その他」(34)となりました。この「その他」には、「ひとり暮らし」を予定しているといった記述が多くある中で、自身の兄弟、姉妹を挙げた人も見られました。「実親」(20)、「子ども」(14)、「孫」(2)、「義理の親」(1)でした。
「セカンドライフの住まい」については、「変更の予定なし」が76%と大半を占めました。変更を予定している人では、「田舎に引っ越す」(8%)という人がいる一方で、「都会に引っ越す」(4%)という人もいました。「有料施設に入る」「家族がいる場所に引っ越す」がそれぞれ3%となりました。「その他」(6%)の具体的な記述の中には「全国、世界各地を転々とする」といったものもありました。
必要な最低資金の額は、意見割れる
みなさん、セカンドライフに必要な最低資金はどれくらいだと考えているのでしょうか。尋ねたところ、「3000万円まで」(27%)、「2000万円まで」(25%)、「1000万円まで」(24%)が、それぞれ2割台となり、回答が割れました。「4000万円まで」は16%でした。「その他」(8%)では、より多い「1~2億円」、より少ない「300万円」といった金額を具体的に記した回答のほか、「見当がつかない」「計算の方法が分からない」という記述も目立ちました。
こうしたセカンドライフに必要な資金を「どのように準備しているか」(複数回答)を聞いたところ、「貯金をしている」(回答数106)が最多となりました。「保険に入っている」(46)、「投資をしている」(37)、「国債を購入している」(9)、「その他金融商品を購入している」(7)などとなりました。一方で、「準備していない」という回答も57ありました。
社会に充実してもらいたいのは「医療費の減免」
「セカンドライフに向け、社会に充実してもらいたいもの」を複数回答で質問したところ、「医療費の減免」(回答数127)がトップとなり、次いで「交通費の減免」(103)が多くありました。「食費の減免」(51)、「ベーシックインカム」(47)、「社会参加の機会」(47)、「IT機器の利用サポート」(42)にも充実を望む声が寄せられました。「特になし」(10)、「その他」(4)でした。
今回のアンケートの回答者の年齢に関しては、多かった順に「55~64歳」(42%)、「45~54歳」(20%)、「65~74歳」(16%)、「35~44歳」(11%)、「75歳以上」(6%)、「25~34歳」(3%)、「18~24歳」と「17歳以下」がそれぞれ1%でした。
「現在の就労形態」については、「正規雇用」(46%)、「非正規雇用」(17%)、「未就労」(17%)、「個人事業主」(13%)、「その他」(7%)でした。