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こう撮ってたんだ!独学でもこだわりの撮影「コッシー」のノウハウ公開

2021年7月11日、SFC関連イベント「コッシー動画の作り方」

「なかまぁる」は、 認知症になっても「自分らしさ」を大切に暮らしていける認知症フレンドリーな取り組みがさらに広がっていくことを目指して、「なかまぁる Short Film Contest 2021」を開催します。現在、ショートフィルム作品を募集中です。

その関連イベントとして、みなさんに「動画を撮って、応募してみようかな」と思ってもらうきっかけになればと、オンラインイベント「コッシー動画の作り方」を企画し、7月11日(日)に開催しました。

*当日の様子はFacebookのイベントページで録画動画を見ることができます。(本編は13分40分ごろから始まります)

動画撮影の裏側を解説する特別編の動画を公開

講師は、認知症カフェ案内人で、なかまぁるの好評動画連載「コッシーのカフェ散歩」の制作者であるコスガ聡一さんです。イベントではまず、コスガさんが動画撮影の裏側や工夫などを解説する特別編の動画が公開されました。
約3年間にわたり、全国60カ所以上の認知症カフェを動画に収めてきたコスガさんですが、もともとは写真家です。「動画については、素人同然」と話し、動画撮影を続ける中で、独学で機材選びや撮影方法を学んできたといいます。

実は、動画撮影は、相棒の人形コッシーはいるものの1人で行っています。カメラやレンズ、外付けマイクといった機材は、小さなショルダーバックに入るほどの量にまとめ、持ち運んでいます。そうした撮影の裏側も知ることができました。
超広角レンズを使うことで、より広く室内を撮影できたり、インタビューの際により近づいて話を聞くことができたりするということ。認知症カフェに参加している方々の自然な雰囲気を壊さないようにするために、あえて望遠レンズで撮影することがあるといった撮影上の工夫も紹介されました。
一方で、何よりも大切なことは動画撮影を続けることだと、コスガさんは強調します。「どんどん撮り続けて下さい。撮り続けることで、技術もセンスも磨かれていきます」とアドバイスしました。

質疑応答のコーナーでは、松浦祐子・なかまぁる編集長が「(カフェ参加者らの)良い表情を撮るには、どうしたらいいのでしょうか」と質問すると、コスガさんは「私は、あまり話しかけず、空気のようにいて、待ちの姿勢でシャッターをきることが多いですね」と自らの撮影スタイルを説明しました。参加者からは「なんと、お一人で撮っているんですね」などのコメントが寄せられたほか、使用している動画編集ソフトに関することや、音声をとることの難しさや工夫についての話題で盛り上がりました。また、コスガさんから、インターネットなどで公開する場合には、著作権フリーの音源を使う必要があるとの注意点も示されました。
最後には、サングラス姿のコッシーも登場し「良い夏を!」と呼びかけました。松浦編集長は、コロナ禍で遠出が難しい状況下でもあることから「休日には動画を制作してみてはいかがでしょうか。そして、是非、なかまぁSFCに応募して下さい」と締めくくりました。

2021年7月11日、SFC関連イベント「コッシー動画の作り方」
司会を務めた松浦祐子・なかまぁる編集長(左)とコスガ聡一さん。最後には、コスガさんの相棒コッシーも登場しました。

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