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あなたのVIOは大丈夫?男性も必読 味方にしたいハサミとアレ 介護脱毛2

近頃、将来を見据えてアンダーヘアの脱毛をする人が増えています。いわゆる「介護脱毛」と呼ばれるものですが、クリニックへ行けない人は自宅でどのようなケアをしたらいいのでしょうか? 前回に引き続き、皮膚科専門医の慶田朋子先生にうかがいました。
前回の話はこちら

家族のアンダーヘアはハサミでカット

前回は将来に備えての介護脱毛についてうかがいましたが、すでに介護年齢になっている家族のアンダーヘアを処理したい場合、どのような方法があるのでしょう?

「長い毛をハサミでカットするだけでも、便のこびりつきなどはかなり防げるようになります。その場合、肌を傷つけないよう気を付けながら、毛を束にして軽くねじってから切るといいでしょう。肌ギリギリではなく、根元から1~1.5cmのあたりを切るのがコツです。高齢になると毛量が減って生え方もまばらになってくるので、ハサミでカットするだけでもかなりスッキリするはずです」と慶田先生。

VIO家庭でのヘア処理の仕方

■Iゾーンは、膝を立て足を軽く開いた状態に
■毛を少しずつ束ねてねじる
上記のようにすると切りやすくなります。

「オムツかぶれなどで肌が荒れている場合は、清拭後にワセリンを塗っておくといいですよ。水分を弾きますし、汚れをきれいにする際にも拭き取りやすくなります。刺激がないので、肌が弱い人でも安心して使えます」

若い女性の間でも高まるニーズ

現在、40~50代の大人世代はもちろん、若い女性の間でもニーズが高まっているVIO脱毛。パナソニックの調査によると、20代女性の約60%以上の人がすでに「VIOゾーンいずれかの毛を処理している」と回答(「VIO処理に関する意識調査」WEB:20代女性 N=17200、2020年2月実施)しているそう。

20代のうちにVIO脱毛を済ませておくメリットとしては、デリケートゾーンを清潔に保てる、性行為の際の毛の巻き込みが防げる、ナプキンかぶれの予防、はみ出しリスクの回避、などが挙げられます。

このように若い人たちも実践しているVIO脱毛。大人世代も乗り遅れるわけにはいきません! 幅広い世代のニーズの高まりに応える形で、メーカーからは肌を傷めないVIO専用のシェーバーが各種登場しています。たとえば前出のパナソニックからも最新タイプが出ています。ホームケアにはもちろん、レーザー脱毛前の剃毛などにも使えるので、このようなシェーバーを活用するのもいいかもしれません。

VIO脱毛で気づく太ももの付け根の黒ずみ

太ももの付け根にあたる鼠蹊部(そけいぶ)やIゾーンは、もともと色素が濃く、黒ずんでいる場所。脱毛して毛が無くなった途端、「こんなに黒かったのか!」とショックを受ける人も多いといいます。

「白人女性はせいぜい濃い目のベージュ程度ですが、日本人ははっきり黒ずみがわかるくらい色素が沈着しています。これは性ホルモンや人種的な肌の特性によるものであり、その人の洗い方が悪かったからということではありません。なかでも鼠蹊部は下着のゴムがこすれる箇所でもあるので、黒ずみやすいのです」

VIOを脱毛したついでにデリケートゾーンの黒ずみもきれいにしたいという人には、レーザーで美白するという方法も。

「例えば当院では、顔のシミ取りにも使用するピコレーザーというマシンで、メラニンを微粒子に粉砕する処置を行っています。3回照射すれば肌色のトーンがかなり上がるので、興味がある人は医師に相談してみてください。レーザー脱毛と並行して行うこともできます」

デリケートゾーンはケアのしすぎにも気を付けて

また、デリケートゾーンはケアのしすぎにも注意。粘膜は皮膚のバリアが薄いので、スポンジでゴシゴシ洗っては逆効果に。手を洗いすぎると手荒れしてしまうのと同じです。入浴時にせっけんを泡立て、性器まわりやひだの部分を指でやさしく洗うだけで十分です。

肛門も同じで、ウォシュレットを強く長時間当てるのは避けてください。排便後にウォシュレットを軽く当てて汚れを落とし、トイレットペーパーで水気を拭き取るだけできれいになります。
家族をケアする際も同様です。粘膜を強くこすらず、便の汚れはたっぷりのぬるま湯で湿らせたタオルなどでやさしく拭き取ってください。

「医療用レーザーによるVIO脱毛は、料金的には決して安くありませんが、フェイシャルのケアなどとは違い、いつかは終わりが来るものです。早いうちに済ませておけば、月経時や水着になる時などにいちいちわずらわしさを感じずにすみます。
また、介護脱毛は男性もぜひ。受けておくと、蒸れずに臭いもなく清潔です。女性の評判もいいと思いますよ」

健康面でもエチケット面でも、メリットの多いVIO脱毛。今のうちに施術を受けてみてはいかがでしょう?

(イラスト協力/朝日新聞メディアプロダクション)

慶田朋子(けいだ・ともこ)
銀座ケイスキンクリニック院長 美容皮膚科医/医学博士/レーザー専門医/皮膚科専門医
東京女子医科大学医学部医学科卒業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせた「メスを使わない若返り」治療が支持されている。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)他。

『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)
「クレンジングしながらマッサージすれば一石二鳥」、「毎日シートマスクでうるぷる肌に」、「化粧水は100回パッティングで肌に入れ込む!」など、雑誌やWEBの美容記事、SNSでの口コミなどでよく書いてあるこれらの言葉は逆効果!? 巷にあふれる間違った美容法を、老けないための新常識とともにわかりやすく解説している。

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