『台風家族』
なかまぁる編集部
【この作品は…】
父が強盗事件を起こしてから、10年が経つある真夏の一日、実家に集結した鈴木家に大騒動が巻き起こります。どうして父は事件を起こしたのか。事件後、残された家族はどう生きてきたのか。家族や夫婦の葛藤を、ユーモアかつ哀愁をもって描いています。
【あらすじ】
銀行で2000万円の強盗を働いた父一鉄は、霊柩車で逃走し、妻と共に行方をくらまします。両親はおろか霊柩車も見つからないまま10年。財産分与のために、遺体もないまま形だけの葬儀を行います。家族の葛藤や、銀行強盗の背景が、刻々と台風が近づく中、少しずつ紐解かれていきます。
【著者は…】
市井点線(いちい・てんせん)
市井昌秀と市井早苗による夫婦ユニット。
- 市井昌秀(いちい・まさひで)
- 1976年4月1日富山県生まれ。映画監督。07年、監督・脚本作品「無防備」で第13回釜山国際映画祭コンペティション部門最高賞をはじめ数々の映画賞を受賞。13年、「箱入り息子の恋」で日本映画監督協会新人賞受賞。ジャンルを飛び越え、ユーモアとシリアスを絶妙に交えた独自の世界を展開している。
- 市井早苗(いちい・さなえ)
- 1978年3月7日栃木県生まれ。役者として舞台を中心に活動後、07年、同監督作品「無防備」にてW主演を務める。13年、星野源・夏帆主演「箱入り息子の恋」の原作本を監督と共著。現在は市井監督作品の脚本協力をしながら、朗読劇などに出演している。
【書籍データ】
- タイトル:『台風家族』
- 著者:市井点線(いちい・てんせん)
- 判型:四六判
- 頁数:212頁
- 価格:1,500円+税
- 発売日:2019年5月22日
- ISBN:978-4-908059-41-2
- 発行:キノブックス