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学童保育クラブでの「紙芝居読み聞かせ」今年もスタート!第二弾~DAYS BLG ! の活動報告

子どもたちの前で紙芝居を読むメンバーさん
子どもたちの前で紙芝居を読むメンバーさん

前回の紙芝居では夏休み前半ということが影響したのか、参加した子どもたちは少なかったのです。しかし今回は夏休みの中盤ということで参加した子どもの人数は40名を超えていました。やはり参加者数が多いと、DAYS BLG!(以下、BLG!)のメンバーさん(BLG! は「利用者」という言葉は使いません)も気合が入ります。
「後ろの子まで(紙芝居の絵が)見えるかな
「もう少し紙芝居を高い位置にしたほうが良いね」
「僕が読むから、ページをめくる係をしてくれる
少しでも子どもたちに楽しんでもらいたい、想いを伝えていきたい、そのような考えから上記のやり取りがメンバーさん同士でされていました。参加している子どもたちが多いと、様々な工夫も生まれますが、子どもたち同士での悪戯も増えてきます。中には紙芝居を置いている机に脚を乗せてくる子どもも…。
「行儀が悪いぞ!」
「机に脚を乗せるんじゃない!!」
メンバーさんに叱られた子どもたちはピシっとして、背を真っすぐに、視線を上げて向き合うようになりました。
「よし、それじゃ始めようか」
厳しくも暖かい、人生の大先輩からのメッセージです。昔は「地震・雷・火事・親父」という怖いものが存在していた社会で、地域の大人から怒られながら育っていった文化がありましたが、いまは「親父」がどこか抜けがちでもあります。前回、“挨拶がし合える地域をつくる-、こんな地域づくりのツール”とお伝えしましたが、まさに地域づくりの一翼を担っていると感じた瞬間でした。

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