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「俺について来い」と威勢よく……DAYS BLG! の活動報告

1130俺について来い
大人一人がようやく通行できる裏道を行く男たち

「今日の昼食はどうしましょうか?」
「俺はカラオケランチ」
「うん、俺も」
「じゃあ、俺も」
そして今日も男たちはカラオケランチという“戦場”へ行くのでした……。

私たちDAYS BLG!では、参加する方たち(以下、メンバーさん)が自分でお昼のメニューを決めます。カラオケランチ(つまりカラオケ店で歌いながらご飯を食べる)は人気メニューの一つです。

誰よりも早く歌いたい人、上手く歌いたい人、聴かせたい人、ストレス発散したい人、それぞれの思惑が衝突するカラオケ。しかし、それらを表に出さない大人たち。静かなる戦場です。

「津軽海峡冬景色」を十八番にしている人は、みんなの歌う番が一巡すると「津軽海峡冬景色」を再リクエスト。なかには、「海に抱かれて」を4曲連続でリクエストする強者も。しかし、皆は知らぬフリ?それとも?そんな空気を「ガハハ!」と笑い飛ばすメンバーさんも。

カラオケ店まではいつも車で移動します。この日は、よく使う駐車場ではなく、近所のスーパーに隣接する駐車場を利用しました。なぜなら、ペットボトルのお茶を購入して戻る予定だったのです。
「俺について来い」
車を降りてすぐに、頼りになる言葉とともに、従業員専用通路のような裏道へスルッと入って行くメンバーさん。

「よくこんな裏道を知っていますね」
「いつも家内の買い物に付き合って、荷物持ちしているからね」・・・。

なるほど、納得。

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